− 本当に体にいい食べ物とは − 

 
半世紀前まで日本人はあまり口にしなかった牛乳や肉などの動物性タンパク質を現代栄養学は最良のもの としてどんどん食べるように指導してきました。そのため牛乳の消費量は33.8キロと他の乳製品、バターや チーズなどを含めれば89.2キログラム(1995年)と米の消費量の60キロよりも多くなっています。 (『身土不二の探究』山下惣一著・創森社・P.56 )そのため脂肪摂取量の増加率は1950年から比べて 300%もアップしています。脂肪がこれほど増加すれば心臓病・ガン・糖尿病などの成人病が増えるのも当 たり前です。もともとアジア人は動物性食品中心の米国型食生活に弱い体をしているそうです。 (ヤング・ウー・パーク博士)そしてアジア系女性は白人女性に比べて、体内に脂肪が溜まりやすい体質 だそうです。「アジア人、特に女性はコレステロールの沈着、血液の流れが悪くなる。日本人はもともと 大豆製品の蛋白質、大豆製品の脂質に応じて血液の流れが良くなっています。動物性のお肉、牛乳は体質 的に合わない。日本人の体質とアメリカ人の体質は全然違う。」と金沢学院短期大学栄養学博士・金沢大 学医学部講師 相良多喜子さんも牛乳や肉は日本人には合わないと言われています。寒い北国に住むには 寒さから体を守るために脂肪を摂る必要がありましたので東洋人に比べ脂肪に強い体をしています。アメ リカに住む日系人はアメリカ白人に比べ遺伝子の違いから3倍も糖尿病になりやすく動物性脂肪には弱い 体質をしています。『身土不二を考える』(無明舎)などの著書で有名な島田彰夫宮崎大学教授も牛乳な ど乳製品を食べる文化をもった国は北緯50度以北のヨーロッパのもので、日本人には合わず日本人には乳 製品よりも優れている豆腐や味噌などの大豆食品や緑黄色野菜などがあり、乳製品を摂るよりも合理的と も言われています。そして、北緯40度ぐらいまでの国はほとんど牛乳は飲んでいない。しかし、緯度が高 くなるにつれて牛乳を飲む国が増える傾向にあり、牛乳や肉の消費量が多い国ほど結腸ガンや直腸ガン、乳 ガンや肺ガンの死亡率が高いそうです。最近の新聞に日本でも乳ガンでの死亡率が増えていることが書か れていました。日本での胃ガン死亡は1960年頃から横ばいですが、大腸ガン、肺ガン、乳ガンは増え続け ています。原因に脂肪が多く高カロリーの食事が挙げられていました。(高タンパク、高カロリーはカロ リー計算で献立をつくっている学校給食が重要視しているものです。)北に位置する国では冬が長く濃緑 野菜が育たないためにカルシウムなどの栄養素を肉や牛乳から摂取する必要の文化が育ちました。そうい う国で生まれた栄養学では牛乳や肉などの動物性タンパク質を最高の物とするのもうなずけます。しかし、 日本には四季があり季節の野菜が十分にあり海産物も取れるので牛乳や肉は必ずしも必要のないものであ り害だけを得ることになります。
「このようにタンパク質が腸内細菌によって、人間の体に好ましくない物質をつくりだすのは、そもそも 腸内細菌にとって、食事からのタンパク質は不必要だからかもしれない。腸内には体が分泌する酵素タン パクや、脱落する細胞や粘液などのタンパク源にこと欠かない条件が整っているので、そのうえ食事から タンパク質がくると、あり余って、有害な物質をつくることになるとも考えられるのである。それにひき かえ、でんぷんやオリゴ糖などは、体がつくれないものなので、食事からのものを細菌は有効に利用して いるといえるだろう。」(『腸内革命』森下芳行著・ごま書房・P.184)

カルシウムを吸収するにはビタミンDが必要になります。ヨーロッパは日照時間が短いため効率よく太陽 光線を体に採り入れ皮膚の中にあるデハイドロコレステロールに反応してビタミンDをつくりやすくするた めヨーロッパに住む人は肌が白くなっています。イギリスからオーストラリアに移民した白人は太陽光線 を体に採り入れやすいためオーストラリアの原住民よりも皮膚ガンの発生率が150倍も高くなります。 (『「化粧法」常識のウソ』戸田 きよし著・青春出版・P.57)定温動物は太陽光線を採り入れるために 日照時間が短い北に行くほど体が大きく白くなり日照時間が長く強い太陽光線から身を守るため南に行く ほど体は小さく黒くなります。人間や動物は自分達の住んでいる自然環境に適応するように進化してきま した。だから環境に合った人種ができ、環境に合った動植物ができ、環境に合わせた食生活をするように なりました。このことからも分かるように海外の料理を採り入れるのではなく日本の食文化を守ることが 日本人の健康には必要なのです。そのため牛乳や肉を食べる海外の栄養学は日本人には百害あって一理 なしでまったく無用のものです。

『自然療法』で有名な東城百合子さんは医者がサジを投げた肺結核を自然の古い味噌、醤油、たくあん、 梅干、海草、小豆、黒豆、ごま、稗、あわ、鯉、小魚などで治されました。東城さんは栄養士なので自分 の病気は栄養学で治そうとされ、体力をつけるには動物性タンパクは大事だと思われて身動きもできない のにどんどん摂取されました。しかし、摂取すればするほど病状は悪化して行き、肺が動かなくなり呼吸 困難で死ぬ一歩手前まで来たときにお兄さんの友人で医師で食養法をされている方に「結核菌は酸性の血 液の中で育つが、アルカリ性の血液では死んでしまうんだ。栄養をとるなんていって動物性の食品ばかり をとっていては、血は汚れてバイ菌は喜んで巣を喰う。まず頭をきりかえて血を浄化する食物をとれ」 (『自然療法』東城百合子著・あなたと健康社・P.1)その指示によって驚くほどの回復をされました。 それで動物性タンパクを重視する現代栄養学の誤りに気づかれたそうです。 『伝統食の復権』(島田彰夫著・東洋経済新報社)によると2000年4月から適用されている「第6次改定 日本人の栄養所要量」では、18〜49才のタンパク質所要量は男子70グラム、女子55グラムで脂肪はエネル ギーの20〜25%となっています。このタンパク質所要量は、世界一多いそうです。島田さんが食生活の調 査を行った結果、現代栄養学が勧めている高タンパク、高脂肪、低糖質の栄養指導を守った地域ほど健康 状態が悪いという結果が出たそうです。『血液をサラサラにする生活術』の著者である菊池祐二さんも著 書に肉を中心に食事をする人の血流を計測した結果、血液の流れが悪いように書かれています。これは金 沢大学医学部講師の相良多喜子さんが言われている「日本人はもともと大豆製品の蛋白質、大豆製品の脂 質に応じて血液の流れが良くなっています。動物性のお肉、牛乳は体質的に合わない。」ことを裏付けて います。牛乳や肉など高タンパク、高脂肪、低糖質の現代栄養学の教えを守れば守るほど糖尿病、大腸ガ ン、乳ガン、高血圧、心臓病などの病人が増えることの意味するものは「現代栄養学」は日本人には合わ ないということです。

宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本にきてカトリック教会の本部に出した手紙に「日本人は自分たち が飼う家畜を屠殺することもせず、またこれを食べない。彼らはときどき魚を食膳に供し、ほとんど米麦 飯を食べるが、これも意外に少量である。ただし彼らが食べる野草(野菜)は豊富にあり、またわず かではあるが果物もある。それでいて日本人は不思議なほど達者であり、稀な高齢に達する者も多い。 したがって、たとえ口腹が満足しなくても、人間の体質は僅少な食物によって、十分な健康を保てるもの であることは、日本の場合によっても明らかである」(『粗食のすすめ』幕内秀夫著・東洋経済新報社・P.62) と書いてあります。これでも分かるとおり肉や牛乳は昔、食卓に上りませんでした。それていて健康で長 生きをしていた様子が書かれています。牛乳を飲まなかった昔の人に骨粗鬆症やイライラがなかったのです から日本食が骨粗鬆症の原因ではないと言えます。日本食が崩壊するに従い骨粗鬆症やイライラが増えてい るのですから食の欧米化が原因といえるのではないでしょうか。しかし、現代人は牛乳を飲まなければカル シウムが摂れない肉を食べないと栄養が摂れないと思うほど学校給食や現代栄養学の影響で洗脳され食事が 欧米化しています。

栄養価が高いからと学校給食で強制的に飲まされる牛乳ですが牛乳ビン一本のほとんどが水です。ですから 必然的にカルシウムや他の栄養素の含有量も少なくなります。煮干し100gにカルシウムは2.200mg入ってい ますが牛乳100gにはたったの100mgしか入っていません。要するに牛乳にはカルシウムが煮干しの22分の 1しか入っていません。これでカルシウムが牛乳には多く含まれていないことが分かります。カルシウムを 吸収するにはビタミンDが必要です。煮干しにはビタミンDが720IUも入っていますが牛乳には微量です。 (『四訂食品成分表』より)昔の日本食にはカルシウムを多く含む煮干しや海藻、イソフラボン (フィトエストロゲンと呼ばれ女性ホルモンに似ている成分)を含む大豆などをたくさん採り入れていました。 昔は化学的に食品を分析することはできませんでしたが、先人がつくり上げた日本食は化学的にも利にか なっていました。日本の先人が犠牲を払ってつくり上げアメリカ上院栄養問題特別委員会も絶賛しアメリカ の食事指針をつくる上で重要な役割を果たした日本食を現代栄養学は軽視して日本食を崩壊させてしまいま した。高脂肪、高タンパクの欧米食をとり入れたことにより医療費30兆円と病気大国になってしまいまし た。 「食品中のカルシウムが吸収されるためには、体の中でカルシウムイオンになる必要がある。体内にはいった 小魚や牛乳を、カルシウムイオンにするのに大きな役割をはたすのが、腸内細菌なのである。腸内細菌が腸を 発酵状態にさせ、プロピオン酸や酢酸をつくると、酸の働きで、小魚の骨でもイオン化することができるので、 吸収率がよくなるというわけだ。(中略)食品のカルシウムを有効に使うには、あわせてご飯もしっかり食べ ることだ。腸内発酵が十分に行われていれば、カルシウムもイオン化され、吸収されやすくなる。」 (『腸内革命』森下芳行著・ごま書房・P.158)腸内で起こっている発酵と腐敗はそれぞれの細菌が担ってい ます。ご飯など穀類の糖質が分解されると発酵が起こり、肉や牛乳などのタンパク質が分解されると腐敗が起 こります。いくら牛乳を飲んでもご飯など穀物を摂らないと牛乳のカルシウム分がイオン化されず吸収率が悪 くなります。ご飯などの穀類を重要視している日本食が化学的に利にかなっていることがここでも証明され、 牛乳や肉を重要視している現代栄養学が化学的に間違っていることが証明されました。

『その食事では悪くなる』(大沢 博著・三語館・P120)に「飽和脂肪酸はビタミンB6、マグネシウムを排出 させるので、注意を要する。」と書いてあります。ビタミンB6はタンパク質、脂肪、糖質の代謝、神経系機 能への関与、赤血球細胞抗体の形成などに働き、マグネシウムはインスリン分泌に関与するビタミンです。 飽和脂肪酸はラード、肉、バターなどの動物性脂肪に含まれています。肉などを食べればビタミンB6が排出 されますのでタンパク質や脂肪、糖質を代謝できなくなり太りますし、インスリンの分泌に関与していますの で糖尿病になる可能性が高くなります。肉などに含まれる飽和脂肪酸はビタミンB6、マグネシウムを排出さ せるのですから牛乳や肉を多く摂る国に肥満や糖尿病が多いのもうなずけます。

人間の脳は体重の約2%ですがエネルギー消費量は約20%です。脳はエネルギーを多く必要とします。脳のエ ネルギーになるのはブドウ糖です。ブドウ糖はデンプンからつくられます。デンプンを多く含む食物はごは んや豆などの穀物です。そのような訳で世界中で穀類が主食になっている所以です。米と小麦はデンプンを 多く含んでいますので脳のエネルギー源としては最適な穀物です。しかし、小麦は米と違いインスリンが出す ぎて血糖をさげてしまうので小麦よりも米の方が脳のためにはより優れているといえます。だから「米を食べ るとバカになる」にはなりません。この「米を食べるとバカになる」と発言した当時の慶応大学医学部の大脳 生理学の権威 林 髞教授は米を食べていなかったため脳にエネルギーが行かなかったので米が脳にいいことが 分からなかったのでしょう。脳にはタンパク質、DHA、アラキド酸が必要ですが、それらが適切な配合比で含ま れているのが大豆です。ここでも穀類を中心とする日本食のいいことが証明されています。穀類は人の体に必 要なほとんどの栄養素を備えていますし、そのままの状態で長期保存ができます。その穀物を飼料にして1キ ロの肉を作るために7キロの穀物を必要とします。家畜のエサにするため世界で生産する穀物の半分を家畜の エサとして消費しています。そのため穀物を買うことができず飢餓状態に陥っている人は世界で約8億人に達 します。そして発展途上国では毎日3万5000人の人が飢餓で亡くなっています。先進国の我欲のために途上国 の人々を殺してまで牛や豚などの家畜を育て、その肉や乳を飲むことがいかにバカげているか分かると思いま す。

食べる物の違いによって歯の種類と数は違ってきます。だから歯はその生き物の食べるものを決定するといえ ます。犬や猫の歯は犬歯が多く門歯や臼歯は少ししかありません。だから肉を主に食べるようにできてきます。 犬など犬歯を多く持っている動物にコレステロールや飽和脂肪酸が大量に含まれている餌を与えても、血管が 詰まったり心臓病に基本的に罹りません。臼歯を多く持っていて草を主に食べ、肉は食べない牛に肉骨粉を与 えると病気になるのは当たり前のことです。「1987年1年間で東京都芝浦屠畜場で八万三千頭の牛が屠畜され、 その内健康な牛は20%、他は病気や内臓に異常があったりしたとのことです。」 (『学校給食と子どもの健康』梶山公勇著・秀英書房・P195)、 「食肉検査所は食肉処理場に来た牛や豚の内臓や肉に病変があれば、その一部または全部を廃棄処分にします。 農林水産省畜産局の出した『家畜衛生統計』(1987年)によると、一部廃棄の豚が69.7%、牛が61.9%、子牛 が70.4%にもなっています。」(『じょうぶな子どもをつくる基本食』幕内秀夫著・主婦の友社・P.107) 牛の60〜80%が病気です。そして2002年2月14日付の『日経流通新聞』に「狂牛病の陰に隠れて目立たないもの の、2001年はブロイラーでも安全性、衛生面を問われる事態が多発した。家禽(かきん)ペストの発生による 中国産、米国産の輸入停止が相次いだほか、基準を越える抗生物質の残留も確認されている。かねて指摘され ていたこうした実態を・・・」と書かれていました。病気や化学物質まみれの家畜の乳や肉が本当に体にいい食品 なのでしょうか?そして、それらを食べて本当に健康になれるのでしょうか。「人」に「良」いと書いて 「食」になります。人にとって良い物だけが食ですから、人にとって悪いのなら食品とは呼べないのではない でしょうか。話がそれましたが、人間の歯ですが野菜や果物をかじる歯である前歯(門歯)が8本、そして肉 などを噛み切る犬歯が4本、それから穀類、芋類、豆類をすりつぶす奥歯は親知らずを入れれば12本ありま す。多い順に奥歯12本、前歯8本、犬歯4本これからも分かるとおり穀類を砕く歯が一番多くあります。 その次に野菜や果物をかじる前歯、肉類を噛み切るのに必要な犬歯は一番少なくなっています。歯の並びから 人間は穀類を一番多く必要としており、その次に野菜、そして肉や魚です。特定の地域を除き人間にとってバ ランスのいい食事とは米や豆などの穀類を6割、野菜や果物を3割、肉や魚を1割です。人間は咀しゃくをし ますがこの咀しゃくは植食動物の特徴です。その上、人の消化酵素はアミラーゼ(デンプン分解酵素)が主 体です。ということはデンプンを多く含んでいる穀類を主食にするように体が出来ているということです。 現代栄養学では1日30品目の食品を食べるように指導していました。30品目を食べれば国の経済を発展 させるためにはバランスがとれているかもしれませんが人間の体にとってはバランスのいい食事とはいえま せん。『伝統食の復権』で著者・島田彰夫さんは「1日30品目」を現代栄養学では摂るように言われている が、高タンパク、高脂肪のものを多く摂ったのでは生活習慣病を招くだけなので品数は少なくても、デンプ ン源の食物を中心に摂るほうが健康にいいと書かれています。脳や腸内細菌のためにもご飯をしっかり食べ、 季節の野菜と少しの肉や魚を食べる食生活が日本人には最適です。できればご飯は玄米に近い5分〜7分づきの ものの方が白米よりはより体のためにはいいのです。白い米と書いて「粕」になります。白米を食べることは カスを食べていることになります。5分〜7分づきにすればヌカがついています。「糠」は米に健康の康の字で す。だからヌカがついている方が健康になれます。
昔の人は化学的に物を分析をする術を持っていなくても、化学的に調べることができる現代人よりはほんとう に賢い人が多かったような気がします。現代人は頭のいい人はいるかも知れませんが賢い人が少ないように思 います。なぜそうなるのでしょうか。すべては「お金」の魔力です。 昔は流通が未発達で便利な商品は売っておらずお金もないため、知恵を働かせて自分達で色々と工夫をするこ によって地方文化が発達してきました。しかし、経済的に発展し国民が金銭的に豊かになりはじめると、今ま で個人でしていたことを工場でするようになり大量につくり、小売店で大量に販売しはじめます。こうなれば 日本中どこでも同じ物が手にはいるようになり文化は育たなくなります。人間は便利な物が売られていれば知 恵を働かさなくなります。そこにつけ込んで販売者側が自分にとって都合のいい商品をつくるようになります。 販売者が大企業になり政治を動かせるほどの力を持つと悪いことも良いことになり、ウソも本当になります。 この世の中お金が介在するとろくな事にはなりません。この食の問題も製造者、販売者が儲かるようになって おり、消費者にとっては健康を害すような食品がまかり通る世の中になっているということです。これは最近 の肉などのウソ表示でも分かると思います。乳製品では業界トップ企業が肉のことで問題を起こしていますが、 業界トップがしていればそれ以下の企業も同じ事をしなければ益々トップ企業に儲けで差をつけられるという ことでトップ企業と同じ事をしているのではないかと思われます。牛乳や肉が体に良いということも乳業関 連企業や、それらの企業から政治献金をもらっている政治、それらの企業に天下りをする官僚らが言っている だけで本当のことではないということに消費者は早く気付いてほしいと思います。

最近、「味覚障害」ということをよく聞きます。何を食べても味を感じないというか味が分からないという症 状です。この味覚障害は亜鉛が不足して起こる症状です。この亜鉛は微量元素といわれるように微量ですがさ まざまな酵素に作用することでいろんな働きをしています。細胞分裂や発育、新陳代謝、生殖能力、免疫力に 関わっています。『「亜鉛」超健康法』(KKベストセラーズ)の著者で星ヶ丘皮膚科院長の有沢祥子も「どん な方も、(亜鉛・ミネラルを)飲めば何らかの変化があるんです。完治してしまう方、軽くなる方、元気にな る、貧血が治る、うつ状態 など。何も問題がない女性はよりきれいになる。」そして、「発ガンとか奇形も 多いんです、亜鉛が少ないとね。」(『むすび 3月号』正食協会・P.8・P.13)というように最近、よく聞く 病気が亜鉛を摂取するだけで改善されたり完治したりするのです。「『穀類と豆類はすぐれた亜鉛源であり、 穀類と豆類をコアにしてきた伝統食は、その点でもまことに理にかなったものだったのである』 (『最新ミネラル読本』)」(『むすび 3月号』正食協会・P.19)穀類を中心にしてきた日本食は本当に理 にかなったすばらしいものです。同じ『むすび 3月号』に『長寿の秘密』や『長寿と日本食』で有名な京大 名誉教授 家森幸夫氏の講演が記事として紹介されていました。「日本食には、もちろん欠点もありました。 食塩が過剰だった。動物性タンパクも、ややもすれば少なかった。野菜、果物の摂り方がまだ少ないですね。 世界の長寿地域、心筋梗塞の少ない地中海地域に比べたら、日本人は今の倍ぐらい摂ってもいいんじゃないか。 そして、カリウム、食物繊維、それから抗酸化栄養素をもっともっと補給するべきです。しかし、そうした欠 点があったにもかかわらず、平均寿命を延ばしている。しかも心筋梗塞が少ない。それはやっぱり、主食がお 米であったということです。これはもう、まぎれもない事実です。そして、動物性の脂肪を摂らなくてもすん だ。だから肥満や動脈硬化も少なかった。主食のお米には、今言った日本の伝統食、お魚、海藻、大豆、みな 合うんですね。お米を中心にもってくれば、みなおいしく食べられます。こうしたお米を中心として、複合炭 水化物でカロリーの50%以上を摂っているのは、WHOも注目してるように、先進国の中で日本だけなんです。 だから、この食文化を大事にしない限り、日本の本当に健康な長寿というのは、21世紀にはなくなるというふ うに考えます。」(正食協会・P.76)WHOも注目し世界に誇れるすばらしい伝統食があるのにわざわざ病気を 生む牛乳や肉を多用する欧米食を採り入れなくてもいいように思います。

脳、腸内細菌、血液、歯並びなどの機能から見ても酪農製品は人間にとって必須のものではなく、ほとんど 必要のない事が分かると思います。私がそれぞれの国の食文化を無視してほしくないというのは以上の理由 からです。

「腸内細菌の研究で高タンパク、高脂肪という食事が、あまり健康にはよくないことがわかってきたのであ る。(中略)このように高タンパク・高脂肪の食事は、ガンのリスクを高めるわけで、これだけを見ても、 高炭水化物・高繊維の日本食は健康食といえるだろう。」(『腸内革命』森下芳行著・ごま書房)



(注・私は決して畜産農家を非難しているものではありません。畜産農家の方々は日本人の健康のためにと ご自分達の仕事に誇りをもち毎日がんばられておられると思います。畜産農家は誤った現代栄養学と国の経 済最優先政策の犠牲者だと私は思っています。)

2002年2月
 
 
 
エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
引用・参考文献
『自然療法』東城百合子著・あなたと健康社
『粗食のすすめ』幕内秀夫著・新潮OH!文庫
『「化粧法」常識のウソ』戸田 きよし著・青春出版
『学校給食と子どもの健康』梶山公勇著・秀英書房
『腸内革命』森下芳行著・ごま書房
『その食事では悪くなる』大沢 博著・三語館
『じょうぶな子どもをつくる基本食』幕内秀夫著・主婦の友社
『日経流通新聞』2002年2月14日付
『血液をサラサラにする生活術』菊池祐二著・講談社
『伝統食の復権』島田彰夫著・東洋経済新報社
『むすび 3月号』正食協会


トップページへ