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− 牛乳のカルシウム −
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牛乳のカルシウムは吸収率がいいということで国や栄養士、医師などが牛乳を飲むようにすすめるほど日本では カルシウム摂取源は牛乳ということが常識となっています。この吸収率がいいということの根拠になってい るのは1952年に発表された兼松重幸氏の兼松データーというものです。このデーターでは野菜は5〜27%、 小魚25〜53%、牛乳31〜71%となっていて牛乳が他の食品よりも非常に吸収率がいいことになっています。 国や乳業メーカーは40年間このデーターを使い牛乳のカルシウムは他の食品のカルシウムよりも吸収がいいという 神話を作り上げてきました。しかし、この兼松データーはたった4人の成人男性を4日間調べただけの非常に 信ぴょう性に乏しい調査方法で行われて得たデーターです。この兼松データーに不審を抱いた国立公衆衛生 院の梶本雅俊氏のグループがついに1992年に比較試験を実施し野菜は19.2%、小魚32.9%、牛乳39.8%と牛 乳のカルシウムは小魚のカルシウムの吸収率とあまり変わらないというデーターが出ました。このようなデ ーターが出たにも拘わらず未だに国や乳業メーカーは兼松データーを前面に出して消費者をごまかし続けて います。
社団法人 全国牛乳普及協会のホームページに「欧米人の一部ではラクターゼ活性(ラクターゼとは乳糖を 分解する酵素)が低下しないと言われるが、ラクターゼ活性は、一般に離乳期以降低下する。ラクターゼ活 性低下の時期は、北米白人に比べてアフリカやアジア民族では早く、日本人は両者の中間である。成人での 活性は最大活性時と比べて6分の1程度まで低下するが、決して無になるわけではなく、一時に大量の乳糖 (牛乳)を摂取するのでなければ、ある程度分解できる。ラクターゼ活性が弱いといわゆる『乳糖不耐症』 となる。」と書いてありました。牛乳を普及させる団体ですらアジア人は欧米人に比べてラクターゼ活性が 低く「ある程度分解できる」と表明しています。「ある程度」とは「少し」という意味です。牛乳は確か にカルシウムを含んでいます。しかし、牛乳に含まれるカルシウムは乳糖と結合して存在していますので、乳 糖を「ある程度」しか分解できない日本人は牛乳からカルシウムはほとんど吸収できません。それなのに日 本では牛乳のカルシウムは他の食品よりも吸収されやすいというような常識がまかり通っています。乳糖を 分解する酵素、ラクターゼの活性が高い人種は世界でもわずか20%で、ラクターゼ活性(乳糖不耐症)が 低い人種の方が多いのです。 日本人は乳糖を分解する酵素を持っていないから乳糖と結合しているカルシ ウムはほとんど吸収することができないと言うとほとんどの人は信じません。そもそも世界中の人間はすべ て同じと考えること自体がまちがっています。この地球上には黒人、白人、そして日本人のような黄色人種 がいます。黒人は日照量の多い暑い国、白人は日照量の少ない寒い国、そして、その中間にあるアジアなど に黄色人種がいます。暑い国と寒い国とでは育つ食物も違います。そのため人は、それぞれの地域の気象や採 れる食べ物の影響を受けてその地域に対応するように身体を変化させてきました。皮膚の色が変化するくら いですから身体の機能もその地域に合わせたような機能に変化しています。肉などを多く食べる文化を持つ 国の人の腸は穀物を多く食べる文化を持つ国の人に比べ短くなっています。その腸と同じように、それぞれ の人種の中で主に乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)を持っているのは寒冷地で穀物栽培が困難なため動物 性食品に頼らざるを得なかったヨーロッパの特定の国の人達とヤギやヒツジの乳製品を主食にしなければ生 きて行けなかった乾燥地帯の遊牧民族などごく一部の人達だけです。アジアやアフリカには牛乳などの乳製 品に頼らなくても米などの穀類やその他、恵まれた食材が豊富にあったため乳児期をすぎるとラクターゼの 活性が低くなりデンプン分解酵素のアミラーゼの活性が高くなったのです。黒人、白人、黄色人種と違う肌 を持った人達がいるのですから牛乳の乳糖を分解する酵素を持っている人種と持っていない人種がいても当 然なのです。そういうことをまったく無視して国や現代栄養学は牛乳は栄養がある、特にカルシウムが多い などと言って牛乳を飲ませるようにし向けています。牛乳は栄養があるので摂取するように言っていますが 国の本音は穀物飼料をアメリカから仕入れなければならないため、乳牛などの家畜を飼う必要があるので す。牛乳は日本人の身体にいいのではなく、アメリカの経済向上のためなのです。
下記は各乳業メーカーやクリニックのホームページに書かれていることをコピーしたものです。乳業メーカ ーや医師もラクターゼを持っていない人は乳糖を分解することは難しいように書いています。
●乳糖は難消化性糖質であり、一部は未消化のまま大腸に到達し
●乳糖不耐症の人の小腸には、この乳糖を分解する酵素が少ないので、乳糖が小腸で分解されずに、大腸に まで到達します。
●乳糖不耐症といわれるのは、牛乳中の糖質(=乳糖)を消化する酵素の少ないひとのことで、白人と比べ て東洋民族には多いといわれ、牛乳を飲むと 下痢をすることがある。
●乳糖欠乏症?カルシウムを摂取するための10個の方法、下記の10項目はカルシウムを摂取するための 方法です。
1、数時間の間隔を空けて乳製品の摂取を続けてください。
2、乳製品と一緒に、果物や炭水化物、タンパク質の食物を摂取して下さい。
3、乳糖が比較的すくないチーズなどを摂取してください。
4、ヨーグルトなどの有益な乳酸菌が入った食物は乳糖を破壊します。
5、乳糖が入っていない乳製品を摂取して下さい。
6、乳糖を消去するための製品を、牛乳に入れてください。
7、乳糖を消化するための薬品を、乳製品を摂取する時に飲むと効果的です。
8、カルシウムやビタミンDが入った豆乳もいいでしょう。
9、カルシウムが入ったオレンジジュースも飲み易くていいでしょう。しかし、メーカーによって効能が 違うのでよくラベルを読んでください。
10、ブロッコリーや小魚、鮭や豆腐など乳製品以外の製品から、カルシウムを摂取して下さい。
以上のように日本人にとって牛乳の乳糖を分解する酵素は乳児期にくらべ6分の1程度になり、ある程度しか 分解できず牛乳に含まれるカルシウムを額面通り吸収することはかなり難しいようです。そのため牛乳から カルシウムが摂れない人は他の方法でカルシウムを摂取するように紹介しています。 血液中のカルシウムとリンは1対1の割合に保たれています。人乳よりも約6倍もリンが多い牛乳や肉などリン を多く含む食品を摂ると血液中のカルシウムとリンのバランスが崩れますので体は骨からカルシウムを取り 出してバランスを保とうとします。そのため骨のカルシウムが不足して骨粗鬆症になってしまいます。酪農 製品を多く摂取している地域ほど骨粗鬆症が多いというのは以上の理由からです。牛が牛乳を出すためには 子牛を産まなければ出ません。子牛が生まれれば必ず牛が増えます。牛が増えてばかりでは困りますので肉 を消費しなければなりません。しかし、肉や牛乳はリンを多く含んでいます。だから、肉や牛乳を摂取すると いうことは骨粗鬆症の原因になります。牛乳=カルシウムという考え方をしない方が骨粗鬆症を防ぐために は必要かもしれません。
医師などが認めているように日本人はラクターゼ活性の低い人種ということは牛乳は必要のない人種という ことです。カルシウムを摂るための手段に牛乳を飲むのだったら牛乳より日本の先人が食べていた食品を摂 る方が日本人には合っています。カルシウムは牛乳100g中たったの100mgのカルシウムしか含まれていません が、煮干し100gには2,200mg含まれていますし、ヒジキは1,400mg、ワカメ1,300mg、切り干し大根470mg、大根葉 210mgなど日本人が昔から摂っていた食品の方がカルシウムは牛乳の10倍から20倍も遙かに多く含まれています。 カルシウムの吸収に必要なビタミンDは牛乳には分析不能といわれるくらい含まれていませんが、煮干 しには720IU含まれています。カルシウムの吸収に必要なタンパク質を大豆から、ビタミンD群をシイタケなど の天日乾燥食品から摂っていました。その上、牛乳には他の問題を抱えています。牛の穀物飼料のほとんど は遺伝子組み換えです。この遺伝子組み換え飼料で育った牛の肉や牛乳を飲んで育った人間に将来どのよう な影響があるのか分かっていません。そのようなリスクをカルシウムが少しあるということだけでわざわ ざ背負うこともないのではないでしょうか。アメリカでは「牛乳1リットルでベーコン5枚分の脂肪、0.12gの コレステロール」という牛乳を飲まないで心臓病や糖尿病を予防するというキャンペーンもしているそうで す。食糧不足の時とは違い、栄養過剰な現在に牛乳は良いことばかりではないということも考えなければなら ない時代です。牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物です。他の動物のお乳が人間にとって本当にいいのなら特に牛 にこだわることはないのではないでしょうか。猿のお乳の方が人間に近い動物なので、牛のお乳より もいいように思うのですがいかがでしょうか。他にも犬や猫、豚などお乳の出る動物は近くにたくさんいま す。しかし、飲む気にはならないはずです。猿のお乳は猿のもの、犬のお乳は犬のもので人間が飲むもので はないと思われてるからです。だったら牛のお乳、いわゆる牛乳は当然、牛の赤ちゃんのものであり人間の ものではありません。その当然のことが日本では当然ではなくなっています。乳はその動物の血が変化した ものです。「血統」や「血筋を引き継ぐ」など動物にとって血はその動物の性格などを決定します。よく動 物の血を飲む人がいますが、そういう話を聞くと「わー、いやだ。」と言う人がいます。しかし、牛乳を飲 むことは血球こそ含まれていませんが正に動物の血を飲んでいる事に等しい行為です。牛の血を飲んで本当 に人間としていい性格になるのでしょうか?アメリカ・カリフォルニアの保護観察部が1979年に調査を行っ た結果、非行を行った少年達の食事は牛乳、乳製品、白砂糖を過剰に摂取しており、非行を行ったことのな い少年達は牛乳などの過剰摂取はなかったそうです。そして、牛乳を多く飲む子どもに自閉症や言葉の遅れ が目立つそうです。「牛乳は人間にとって最高の完全食品であると考えられている。しかし、これはウソよ りもまだひどい考え方である。牛乳は人間の体の中で有害な粘液を形成するという点で人間にとって最悪の食 品である。牛乳は子供から老人まで、風邪、インフルエンザ、気管支炎、喘息、花粉症、皮膚炎、肺炎、鼻 炎、結核、などを引き起こす最大の原因になる。それだけではない。大人であれ、子供であれ、牛乳を飲む と肥満につながる。(ノーマン・ウォーカー)」(『牛乳神話完全崩壊』外山利通著・メタモル出版・P.89)
今、イギリスなど狂牛病が発生した欧州7か国に1980年以降、6ヶ月以上滞在していた人は献血ができません。 ということは血も危ないということではないでしょうか。だったら血が変化してできている牛乳が安全だと いう保証はありません。そして肉も然り、生肉を切れば血が出てきます。しかし、国は牛乳や肉を安全だと いっています。『買ってはいけない』の著者の一人の三好基晴氏が『むすび・2月号』(正食協会・P.6)に 書かれていますが、狂牛病の全頭検査をしても安全は確認できないそうです。今の検査は「発病」している牛 を発見する検査で「感染」している牛までも発見する検査方法ではないそうです。感染していれば異常プリ オンを持っているわけですから人間に感染する可能性は否定できません。もしも、狂牛病が人に感染した場 合、肉や牛乳を安全だと結論づけて安全宣言に関わった人達すべてが末代までかかって個人的に責任を取る なら信じますが、今まで国側の人達が個人的に責任を取ったことはありません。責任を取るといっても賠償 金として支払われるお金は、皆さんが支払った税金からで個人の懐からは支払われません。つい最近も狂牛病 が日本で発生した事で責任をとって辞めた官僚ですら満額以上の退職金を貰い、ちゃっかりと天下りまでし ていました。だから、責任を取るといっても個人的には痛くも痒くもありません。だからいい加減なことが できるのです。責任を取らない人間には責任感などはありません。責任感のない人の言うことは信用できま せん。
「役人はバカの上を行く。」(三宅久之・政治評論家)、「さわらぬ神にたたりなし、これを官僚主義と言 う。」(森田稔・政治評論家)という発言もあります。薬害エイズや狂牛病で明らかになっているように再 就職先の業界を守る事と自分たちの保身の事しか考えていない官僚の言うことや、金儲けのことで頭が一杯 で消費者の健康のことなどはまったく思っていない乳業メーカーのウソに惑わされないようにして下さい。
(乳糖分解酵素を持っている特定の国では乳糖分解酵素を持っていないことは病気と診断されます。それが 乳糖不耐症という病名です。日本では酵素を持っていないのが当たり前なので病気ではありません。むしろ、 乳糖分解酵素を大人になっても持っていることは哺乳動物として異常なことで一種の病気です。)
2002年5月
エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
引用ホームページ・参考文献
『社団法人 全国牛乳普及協会ホームページ』
『ハーネット歯科医院』
『石津クリニック』
『ミルクの館』
『農水省』
『伝統食の復権』島田彰夫著・東洋経済新報社
『牛乳神話完全崩壊』外山利通著・メタモル出版
『むすび・2月号』正食協会・2002年
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