− 拝啓 保健センター殿 − 

 
『広報 やない』2004年5月13日発行の『保健センターだより』に「(マンモグラフィーによる)1回の検診で乳 房が受ける放射線の量は、自然放射線量より少ないので、検診に伴う危険はほとんどないか、あってもごく小 さいものと言えます。検診による利益の方が被曝によるリスクよりも約100倍大きいことがわかっています。」 と書いてありました。私は「検診による利益の方が被曝によるリスクよりも約100倍大きいことがわかっていま す。」の利益が100倍というのはあまりにも大きい数値なので何を根拠に書かれたのかを5月18日に柳井市の保 健センターに問い合わせましたところ下記のような返事をいただきました。

「検診による利益の方が被曝によるリスクよりも約100倍大きい」というのは、(財)東京都予防医学協会が 毎月発行している機関誌『予防医学』の「マンモグラフィーによる乳がん検診」(2003年2月3日掲載)か ら引用しました。また、同時に検診実施機関にも問い合わせ、乳がんの発症のピークが45〜49歳であるこ と、検診(マンモグラフィー)の対象年齢が40歳以上で、2年に1回受けるものであることから、検診によ る利益の方が大きいと判断して掲載しました。

「検診による利益」とは、乳がん検診の場合、今までの視触診のみの検診よりも早期に発見することができ、早 期治療につながり、生存率が向上することと、手術する場合も今までと比べ切除する部分が少なくてすむ等、 治療後の生活への影響も小さくなるということだと考えています。
(柳井市保健センターからの返答より)


返事には(財)東京都予防医学協会とありました。ほとんどの場合、財団法人は官僚の天下り先です。そのた め示された「100倍」という数字の信憑性はないと思い下記のメールを保健センターに送りました。


柳井市保健センター様


(財)東京都予防医学協会の機関誌『予防医学』に「被爆によるリスクよりも約100倍大きい」と書いてあった とのことですが『成人病の真実』(近藤誠著・文藝春秋・P.219)には下記のように書いてありました。

「マンモグラフィーという乳房のレントゲン撮影に関するくじ引き試験が、欧米でいくつも行われています。が、 それらを分析した研究者によると、方法がしっかりしているものは二つしかない (「Lancet」三五五巻一二九頁・二〇〇〇年)。そこでその二試験をみてみましょう。なお乳がんの場合にも、 本当に乳がんで死亡したかはっきりしない場合があるので、総死亡数を比べます。 (総死亡数は、被験者一〇〇〇人あたり。以下同じ)。
【マルメ乳がん試験】スウェーデンで行われた試験で、四五歳以上の女性を四万二〇〇〇人集め、くじを引い て二分した。検診群では二年に一度、マンモグラフィーを施行している (「Br Med J」二九七巻九四三頁・一九八八年)
<総死亡数> 放置群:八五人
         検診群:八四人
【カナダ乳がん試験:年長群】五〇〜五九歳の女性、三万九〇〇〇人を二分。検診群はマンモグラフィーを毎年 実施(「Can Med Assoc J」一四七巻一四七七頁・一九九二年)。
<総死亡数> 放置群:一三人
         検診群:一三人
【カナダ乳がん試験:若年群】前とは別に、四〇〜四九歳の五万人を二分した。五〇歳以上の群より経過観察 期間が長いので、若年だが総死亡数が多くなっている。 (「J Natl Cancer Inst Monogr」二二巻三七頁・一九九七年)。
<総死亡数> 放置群:一六人
         検診群:一七人
マンモグラフィーでしか発見できない乳がんを放置しても、命に別状はないようです。が、日本の専門家たちと 厚生労働省は、検診にマンモグラフィーを導入しようとしており、すでに導入した自治体も現れました。彼らは、 こうした試験結果を熟知していますから、自分たちの仕事を増やす目的しか読みとれません。どこまで国民を 愚弄すれば気がすむのか。」


以上のようにマンモグラフィーを導入しても触診だけの検診と変わりません。それを100倍も有効とはとんでも ないウソです。日本はがん検診以外にも診断にレントゲン撮影を他国よりも多くおこなっています。1992年度 の日本人の平均被爆線量が2.25ミリシーベルトでイギリスの8倍で世界一の被爆線量になっています。

その最も代表的なものとして会社員などが毎年受ける健康診断があります。この健康診断を病院で受ける方は いいのですが、レントゲン撮影ができる検診車で受ける方も多いと思います。しかし、この検診車のレントゲ ン装置は間接撮影装置で被爆線量が病院などに設置してある直接撮影装置に比べ3〜10倍多くなると言われて います。そのためアメリカでは間接撮影装置の使用はすでに取りやめられています。それほど危険なものを日 本では今も使っています。そのため医療被爆でがんになり毎年13,500人が亡くなると予測されています。 (『患者よ、がんと闘うな』近藤誠著・文藝春秋・P.175)

朝日新聞にも
『放射線診断で発がん。日本は高率、全体の3.2%。』「医療機関の放射線診断による被爆が原因 の発がんは日本が最高で、年間の全がん発症者の3.2%を占める−英オックスフォード大が国際比較研究でそん な推定値を出した。15ヶ国を対象に調査した。この研究成果は英医学誌ランセットに載った。」 (2004年2月11日付朝日新聞)
がん検診でがんになるのでは何のためのがん検診でしょうか?
ちなみにアメリカは0.9%、イギリスは0.6%が医療被曝でがんになる確率です。これを見ると日本の3.2%がいか に多いかがおわかりだと思います。

「(マンモグラフィーによる)1回の検診で乳房が受ける放射線の量は、自然放射線量より少ないので、」とあり ましたがマンモグラフィーでも各施設によって受ける被爆線量が違うそうです。全国調査で平均は1.8ミリシー ベルト、最小で0.01ミリシーベルト、最大で28ミリシーベルトとまちまちです。そのため最小被爆線量の施設 で検診を受けていれば自然放射線量(年間約1ミリシーベルト)よりも少ないのですが、最大の施設では一回の 放射線量が28年分にも達し非常に危険です。

すべての女性がマンモグラフィーだけを受け他のレントゲン撮影をその年一切受けないということはないと思い ます。その他にも胃がん、肺がん、大腸がんなどもあり、真面目に検診を受けている人ほど被爆線量は増えま す。そして他の病気をして病院に行けば必ずといっていいほどレントゲン撮影を受けますから被ばく線量は確 実に年間5ミリシーベルト以上になります。
「原子力産業では作業従事者が、毎年五ミリシーベルト程度ずつ被ばくしていて後年白血病が生じると、業務 上の疾病として労災補償の対象になります。五ミリシーベルトというと、胃や大腸検診では一回で被ばくする 程度の線量なのです。」(『患者よがんと闘うな』近藤 誠著・文藝春秋・P.176)

「検診関係者はおおむね、『検診の利益が、発がんという不利益を上回る』といういいかたをします。しかし 多くの場合、かれらは、健康な人にどのくらいの量を被ばくさせているかの実態(危険)をまるで知らずに、 そういう発言をしているのです。たとえば胃がん検診の推進派たる専門家は、『日本の六百ほどの検診機関の それぞれで、胃透視をうける人がどのくらい被ばくしているか、線量の実態がわからない。これから全国調査 をする予定』といいました。こんなあやふやなことで、日本人は毎年世界一の医療被ばくをうけているのです。」 (『それでもがん検診うけますか』近藤誠著・ネスコ/文藝春秋・P.72)

「『医師には十分な知識がある』という点も、ウソに近いと思います。放射線の検査をオーダーする内科医や 外科医のほとんどは、放射線の線量単位であるグレイやシーベルトやレムの意味や違いがわからないのです。 医師は、被ばくによる危険や放射線防護・管理の実際などについて、なにも知らないのも同然です。」 (『それでもがん検診うけますか』近藤誠著・ネスコ/文藝春秋・P.67)

「『医師は被ばく線量を少なくする努力をしている』という点も大ウソです。被ばく線量やそれによる発がん の危険のことなど、なにも考えていない医師のほうがずっと多いのです。そうでなければ、日本国民の医療被 ばくが他国の数倍になることはありません。」 (『それでもがん検診うけますか』近藤誠著・ネスコ/文藝春秋・P.68)


海外でおこなわれた数々のくじ引き割付試験でも検診群の方が放置群よりも死亡率がやや高いか、ほとんど同 じことが証明されています。以上のような理由から絶対にリスクよりも利益が100倍という保証はありません。 (詳しくは『成人病の真実』(近藤誠著・文藝春秋)のP.217にデーターがあります)




何故私が「100倍」という数字を信じないかといいますと(財)東京都予防医学協会などの財団法人の多くは 官僚などの天下り先だからです。
料理研究家の魚柄仁之助さんは1988年ごろ畜産振興事業団(天下り先)が沖縄は豚肉を多く食べているのに長 寿だということで沖縄の長寿と肉食習慣の関係について調査するということで調査に同行した時のことです。

高名な栄養学者が中心になり新聞記者などが取材・編集を担当し、80歳から100歳くらいのご老人が多い長寿村 に行き昔の食生活や現在の食生活などを聞いてまわったそうです。この時、調査にあたった人たちは沖縄は豚 肉の消費が日本一なので当然肉を多く食べているだろうというのが一致した考えだったそうです。しかし、現 実はまったくその逆だったそうです。

皆が皆、あまり食べないという回答です。肉よりも魚の方が好きだという人や肉は週に1度か2度という人がほ とんどで調査にあたった人たちの考えていたこととはあまりにもかけ離れた現実に取材が進まなくなったそう です。そして魚柄さんが出した報告書には「長寿老人たちは、肉も好き」と書くことが精一杯だったそうです。

しかし、畜産振興事業団が出したハンドブックにはカラー写真入りで「沖縄の長寿老人を支えているのは、た っぷり肉を食べる食生活」と言わんばかりに書かれていたそうです。(『うおつか流 清貧の食卓』魚柄仁之 助著・農文協・P.59、柳井市の図書館にも蔵書があります。)そしてこのハンドブックは全国の保健所に無料 で配布されました。それを真に受けて保健婦さんや栄養士さんたちが肉の摂取を呼びかけ肉は体にいいという 迷信を作り上げました。天下り先団体は自分たちの団体の存在意義を守るためにはウソを平気でつきますので 信じられません。




厚生労働省は98年にマンモグラフィー以外の乳ガン検診の有効性はないと発表しましたが、マンモグラフィー で検診をしている自治体は2003年度で約5割しかありません。「効果がない」視触診やエコーでの検診をいかに も効果があるかのように半数の自治体でおこなっていますが、これは国民や市民を騙し検診を行っていますの で詐欺行為そのものです。犯罪です。

インフルエンザは急性脳症になり死ぬこともあるので「インフルエンザはただの風邪じゃない」と脅すキャン ペーンをして接種を呼びかけていますがインフルエンザで多数の急性脳症が発生するのは世界でもまれで台湾 のごく少数と日本にしかありません。原因はインフルエンザの時に処方されるたくさんの薬の作用で急性脳症 になります。ウイルスで脳症になるのではありません。欧米では早くから薬が原因だとわかっていましたので インフルエンザでの急性脳症は現在ではほとんどありません。日本では毎年200〜300人が罹患し、30〜100人く らいの小児が亡くなり、30〜100人くらいに後遺症が残ります。これは殺人です。
製薬会社や医療機関を儲けさせるために厚労省は原因がわかっているにもかかわらず明らかにしていません。 これも国民を騙しています。

インフルエンザのワクチン接種にも有効性のないことが分かっています。前橋医師会の調査(約6年に渡る前橋 市と周辺市での疫学調査・前橋データー:ほぼ100%に近い接種率の地域と全く接種しなかった地域の罹患率が ほぼ同じ)で無効という結果が出たため学童への義務接種を止めるきっかけとなりました。しかし、今度は高 齢者への接種は有効として2001年からワクチン接種をはじめましたが、厚労省が根拠にした論文(ゴーベルト 論文)は下記のようになっていたそうです。

「高齢者死亡についてのこの論文は、ワクチン群では死亡が六/九二七例、偽薬群で三/九一一例となり、有 効率はマイナス一〇〇%となっているのです。つまりワクチンをすると死亡が二倍になってしまうという結果 となっていました。」(『うってはいけない!インフルエンザ予防接種』山本英彦著・日本消費者連盟編・P. 29)
高齢者がワクチン接種すると死亡率が倍になってしまいます。これでは何のためのワクチン接種なのでしょう か。要するに国民を騙してワクチン接種に誘い、ワクチンメーカーや病院を儲けさせるためのワクチン接種再 開だと思わざる得ません。

日本消費者連盟とワクチントーク全国が厚生労働大臣宛に提出した公開質問状に対して厚労省が口頭で下記の ように回答しています。
「高齢者以外、特に乳幼児については、エビデンス(医学上の根拠)として確立していないのでお勧めできる ものではない。」(『消費者リポート・第1249号』2004年2月7日・日本消費者連盟)
と厚労省は65歳以下の人 たちには効果が確認出来ていないとして接種をすすめていませんが、地方自治体や病院は65歳以下の人にもエ ビデンスがあるかのようにいって国民を騙しインフルエンザワクチンの接種をすすめています。これも詐欺行 為のようなものです。

日本人の心筋梗塞の発症率は欧米人の20%に過ぎないのにコレステロールと中性脂肪の基準値は欧米人のものよ り低く設定してあります。コレステロール値が低すぎると寿命が縮み、がんで亡くなる方が増えます。
高血圧症、糖尿病なども基準値を下げて病人でもない人たちを病人にして儲けています。これも国民や市民を 騙しています。

「二〇〇二年七月。日本動脈硬化学会が、高コレステロール値基準を、再び220以上に戻した。昨年夏、五万人 を対象とした六年間の臨床試験で心臓病の危険は240以上と判明し、結果、240以上と設定したというのに、現 場が混乱するという理由で220以上に改定したのだという。売上の落ちた製薬会社と、それに乗った学会の医者 達の筋書きが感じられる。」(『私は薬に殺される』福田 実著・幻冬舎・P.105)

他にもこのようなことはたくさんあります。国民の命のことは考えていません。たぶんこの「100倍」も根拠の ない数字だと思います。有効でもない検診を「100倍」というような数字をあげて検診に誘うのは詐欺行為にも 等しいことです。
「結局医者達は、病気と患者を増やしたいのです。(中略)今後、日本の人口は減り始めるのに、医者の数は 増えつづけます。そうなると、医者一人あたりの患者数が減ります。したがって、患者を増やしたいという医 者の欲求は強まることはあっても弱まることはない。その結果、検査の『基準値』を操作して、これまで健康 とみなしていた状態や人びとを病気がわに落としていく傾向ももっと強まるでしょう。それゆえ、人びとは自 衛策を考える必要があります。」(『成人病の真実』近藤誠著・文藝春秋・P.3)




(財)東京都予防医学協会は予防医学と書いてありますが検診は予防ではありません。予防とは交通安全教室 のように事故を起こす前に教育をして事故を未然に防ぐことを予防と言います。しかし、検診とは事故を起こ した車を探すことと同じで、すでにがんになった人を探すのですから予防とはいいません。

「すすんで受けよう胃がん、大腸がん集団検診 死亡率トップのがんを防ぐために 検診は、健康管理の第一 歩」という柳井市保健センターのパンフレットが回覧板でまわってきました。ここでも「死亡率トップのがん を防ぐために」と書いてありますが前述しましたように検診では今からがんになる人を探すことは出来ず、が んになった人を探すのですから検診は予防ではありません。そして、がんが発見されなかった人にはがんを防 ぐ指導を何もしないのですからがんを防げるはずはありません。だからどう見ても今の検診でがんは防げませ ん。がん検診が予防になるというのもごまかしです。健康管理の第一歩は穀類6割、野菜類3割、肉魚類1割の食 事です。
「医者くらい、他人には検査、検査と言いながら、自分自身では検査を受ける人種が少ないことを、山口大学 にいたときの経験で知っている。」(『医療の常識を斬る』柴田二郎著・廣済堂・P.29)

もしも、検診でがんが発見されればほとんどの方が何らかの医療行為を受けます。医療行為を受けることは人 の体にも精神的にも金銭的にも負担です。
手術を受けるとしても、すべての医療機関の水準が同じならいいのですが名医としてランキング本の常連であ る医師の乳房温存手術が乳房がほとんど無くなるくらいに切除されていたり、縫合不全で切開したところがパ ックリと口を開けているようなものもあります。(『よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント』近藤 誠著 ・講談社+α文庫・P.26)抗がん剤の専門医はアメリカには2万人、日本はたったの500人です。日本はアメリ カに比べ専門医が非常に少ない。島根県には抗がん剤専門医が一人もいません。

検診に誘うことはしていますが、検診後の治療の保証はありません。手術前に術後の副作用、後遺症なども知 らされない、がん治療の専門医も少ない、標準治療法もない。このように安心して治療を受ける医療環境がな いのに検診に誘い、早期治療を行うことばかりが力説されています。それほど検診に誘うなら検診後の治療の 保証もしていただきたいと思います。早期発見・早期治療をすればいかにも100%治るかのように錯覚させるよ うに書いてあります。大ウソです。
「乳がん手術の傷あとは、腕前がはっきりでるので再び掲げますが、写真6はある乳がん治療の大御所が手術 した手術のあとです。この患者さんには申しわけないのですが、傷あとをみたときにわたしは声をうしない、 『これが乳癌学会の会長までつとめた人のすることかよ』と内心つぶやいたものです。」 (『よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント』近藤 誠著・講談社+α文庫・P.123)

検診よりも乳がんや生活習慣病にならない教育をすることの方が検診よりも100倍も1000倍(根拠はありません が)も有効だと思います。がんという宣告を受ける不幸が先ずなくなります。検診や入院の時間的、金銭的ロ スや副作用、後遺症もなく、その上、患者、国双方に医療費負担はありません。そのため医療費高騰にも歯止 めがかかり、がんの死亡率も下がります。そして健康になります。「予防は治療に勝る」です。これは絶対的 なメリットです。
「別の一人は、担当医に胃の三分の二切除を申し渡され、『切らなければ二年から五年で苦しんで死ぬことに なる』といわれました。セカンドオピニオンを求めた国立がんセンターでも、同じ言葉を聞いたといいます。 彼はわたしに相談したあと、切らないことに決めたのですが、一年後の検査で、がんは消えていました。その 後、ずっと元気で、検査以来丸五年になります。」(『成人病の真実』近藤誠著・文藝春秋・P.215)

『粗食のすすめ』(東洋経済)の著者である幕内秀夫氏が食事指導をされている病院の患者さんの約9割はがん 患者さんです。そのがん患者さんの中で乳がん患者さんが5割を占めているそうです。その乳がん患者さんから 食生活を聞いたのが下記の引用文です。

「乳ガンの患者さんに食生活を聞いてみると、驚くことにみなさんほとんど同じようなメニューなのです。 これほど似通った食生活をしている病気はありません。糖尿病の患者さんの食生活も確かに似ているのですが、 乳ガンの患者さんたちの食事はそれ以上に似ているのです。彼女たちの食生活の最大の特徴は、ごはんが異常 に少ないということです。朝はパン食。でもパン食では何かもの足りないから、常に甘いお菓子やケーキ、ク ッキーなどを食べている。パン食だから煮物、あえ物、おひたしよりも、油を使ったいため物、揚げ物、ドレ ッシングをかけたサラダが多い。果物は美容にいいからと、楽しみで食べる量をはるかに超えた量を食べてい る。つまりごはんを食べないで、パン、砂糖、油、果物などでカロリーをとるという食生活をしていたという ことです。」(『じょうぶな子どもをつくる基本食』幕内秀夫著・主婦の友社・P.83) と食事が乳がんの原因ということは明らかです。これほど原因がはっきりしているの ですから検診よりも食事指導をする方が確実に乳がんの死亡率を下げられます。

『私のがん養生ごはん』の著者の柳原和子さんががんになられて入院されていました大学病院の図書館でがん について調べたり、患者さんに直接聞かれたことを下記に引用しました。

牛乳、ハム、卵 の常食者は、それを食べない女性よりも 3倍から5倍、卵巣がん の発生率が高い。」という研究論文もあったそうです。 (『私のがん養生ごはん』柳原和子著・主婦と生活社・P.42)

「食事について多かったのは、欧米風の食生活を好む傾向。牛乳や卵を含む過剰な動物性タンパク質 と、それを調理するための過剰な脂肪はかなり共通している。運動は水泳にいそしんでいる、という ひとりを除いてほとんどの患者が無縁だった。」(『私のがん養生ごはん』柳原和子著・主婦と生活社・P.112)

「数々の疫学的な調査報告は、欧米的な食生活、生活習慣ががんと深い関係があると警告している。 乳がんや卵巣がん、前立腺がん、大腸がんは特に、食事、運動との関係が深く、なかでも卵巣がんは激しいカ ーブで工業化した先進工業国家に多発する傾向にある」 (『私のがん養生ごはん』柳原和子著・主婦と生活社・P.43)

これほどがんと食事の関係が分かっているのですから検診よりも食事指導に重点をおいていただきたいと思い ます。
がんの原因の一つである牛乳は病院食や学校給食にも毎日出てきます。先ず、これを止めるように指導して下 さい。人に有害である牛乳ほど過大評価されている食品はありません。

がん、心臓病、脳卒中などが原因で死亡する人が増え病気でアメリカが滅びるとしてアメリカが世界中から学 者を集め1975年から1977年の2年間食事と病気の関係を調べ、アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート (5000頁)を発表しました。そのレポートが出したもっとも重要な結論は
「(1)がん、心臓病、脳卒中などアメリカの六大死因となっている病気は、現代の間違った食生活が原因にな って起こる食源病である。この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に先進国民が健康 になる方法はない。
(2)現代の医学は薬や手術といったことだけに偏りすぎた、栄養に盲目な片目の医学である。栄養に盲目でな い医学につくり変える必要がある。」
(『いまの食生活では早死にする』今村光一著・タツの本・P.18)

「成人病には二つの大きな特徴がある。それはカゼその他のようなウイルス性の病気と違って長い間の間違い によって起こる食源病だということが一つ。もう一つは、少なくとも従来の医学では原則的には治せない病気 であり、予防によるしか手がない病気だということである。こうなると結論はおのずから明らかである。つま り成人病は自分で防ぐのが一番いい、それしか手段はないということである。」(『いまの食生活では早死に する』今村光一著・タツの本P.27)

肉、卵、牛乳は現代栄養学が体に良いとすすめてきたものです。学校給食ではそれらを重点につくられている ようです。しかし、「学校給食は成人病養成食である」と『学校給食と子どもの健康』の著者 梶山公勇氏は著 書の中で言われています。学校給食で生活習慣病になる食習慣をつけさせておいて、生活習慣病になったら、 検診だの治療だのと今度は病人扱いです。どこまでも国民はカモにされています。それにしても体に良いと言 ってきたものが、がんをつくるとは皮肉なものです。

久司道夫氏はアメリカのシュバイツアーと呼ばれアメリカの食事改善に貢献したことが認められアメリカ国立 スミソニアン歴史博物館に氏のマクロビオテックに関する文献などが展示されています。そのマクロビオテッ ク食の考え方を多く取り入れたアメリカの食事指針のように肉、卵、乳製品、砂糖の摂取を減らすように指導 することのほうががん検診よりも100倍も1000倍も有効だと思います。
「国が医療費を削減したいなら、食生活と生活指導を強くアピールして、医者にかからなくてすむように本質 的なところを指導すべきだ。」(『私は薬に殺される』福田 実著・幻冬舎・P.81)

アメリカの小麦戦略で「米を食べるとバカになる」と当時の慶応大学医学部の大脳生理学 林 髞教授に言わせ て米の消費を減らさせ、パンを食べさせる習慣にさせたために乳がんなどの病気が増えました。
学校に小麦を供給している財団法人の学校給食会(天下り先)がありますが、農薬が混入した小麦を粉にする 時に小麦の表皮をきれいに削ると量が減るので少ししか削らずに粉にしてパンにしているため学校給食用のパ ンからは市販されているパンに比べて約6倍もの高濃度の農薬が検出されています(日本子孫基金調べ)。そ のため日本子孫基金はこの10年間批判し続けていますが改善したのは佐賀市と埼玉県くらいです。 (『食べるな、危険』日本子孫基金著・講談社・P.121)自分たちの利益のために国民や児童の命を食い物にし ています。

がんを早期発見し早期治療すればいかにも治るかのごとくいわれていますがいくら早期発見・早期治療をして も平均して50%の人は亡くなります。
1960年から1998年にかけて、日本の総人口は35%増加しています。そしてガンを除く死亡者総数は6%の増加で すが、ガンによる死亡者数は203%という著しい増加をしています。ほんとうに検診で早期発見して早期治療す ればがんを治せるのならがん死亡者数は減っていなければならないのですが、むしろ増えています。これもが んの原因である食事(予防)を無視して検診と治療だけにかたよった政策とったためです。原因を無視した政 策が如何に無力(無駄)かがおわかりだと思います。この数字を見ただけでもがん検診の有効性は見られませ ん。




国など行政機関は国民の生命と財産を守る義務がありますが、年金などの使い込みにも見られますように国民 の生命と財産を食い物にしています。自分たちの利益のために市民や国民の命をもうこれ以上もてあそあばな いで下さい。期待を抱かせて検診に誘っていますが、がん検診は100害あって1利なしです。検診に誘うことは 早く止めて下さい。ぜひともお願い致します。


「ガンの場合、本当に早期発見、早期治療、特に手術が有効であると信ずるならば、まず医師の集団からガン で死ぬ患者を一掃して見せてほしい。見事に一掃することができたという明確な証拠を示していただかないか ぎり、患者さんに早期発見、早期治療をおすすめすることはできない」 (『医療の常識を斬る』柴田二郎著・廣済堂・P.12)



以上のように、私がいつもコラムに書いているようなことを書き保健センターに送りましたが、保健センター からは何の反論もありません。反論がないということは私の意見を間違っていると思い、まったく無視してい るのか、それとも意見が的中しているかのどちらかだと思います。でも私の指摘したことに反論していただき たかったのが本音です。反論をしてもらえなかったということは私が指摘したことを知っていて行っている可 能性もあるということです。知っていて行っているということは、市民の健康を守る立場の者が市民の健康を 食い物にしているという悲しい話です。
私が保健センターへの意見の中で指摘した「検診後の治療の保証がない」ということが後日、朝日新聞の調べ でわかりました。2004年6月7日付の朝日新聞に「『がん拠点病院』大きな格差」という記事がありました。厚 労省が全国87の病院を「地域がん診療拠点病院」として指定していますが、その病院に麻酔科の専門医がいな い、放射線治療の設備がない、常勤の放射線医がいない、病理の専門医がいない、集中治療室がない、手術の 件数が極端に少ないなど病院によって格差がかなりあります。
検診を受けるように行政は国民に働きかけ検診でがん患者を見つけ病院に送りますが、どこの病院に行っても 同じような治療や最先端の治療を受けられる保証はありません。同じがんでも、良い病院にあたれば助かるか もしれませんが、悪い病院にあたれば助かるものも助からないかもしれません。先ず、治療施設の整備や標準 的治療法を確立してから検診に誘うようにしていただきたいと思います。それでなければ詐欺です。

検診に誘うことよりも食事や運動をして病気を予防する大切さをもっともっと市民や国民に知らせるべきです。 それでないと今後もがんや生活習慣病などの致命的、慢性的な病気になる人は増え続けます。病院にとっては 患者が増えるからいいのかもしれませんが、病気になった本人やその家族には不幸が訪れます。がん検診に誘 うばかりで予防の重要さの啓蒙を怠ると間違った食事などが次世代へ受け継がれ不幸は永遠に減りません。保 健センターは医療界の提灯持ちにならないで下さい。

「定期検診をうければ健康になったり寿命が延びるというデーター的根拠はありません。」 (『成人病の真実』近藤誠著・文藝春秋・P.238)
「科学的、倫理的、経済的見地からして、公衆健康の望ましい増進策として一般医療の場において、中年にお ける多項目健診はもはや唱道されてはならないと信じる(「International J Epidemiology」六巻三五七頁・ 一九七七年)」(『成人病の真実』近藤誠著・文藝春秋・P.240)


エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2004年7月
 
 
 
引用・参考文献
『成人病の真実』近藤誠著・文藝春秋
2004年2月11日付朝日新聞
『患者よがんと闘うな』近藤 誠著・文藝春秋
『それでもがん検診うけますか』近藤誠著・ネスコ/文藝春秋
『うおつか流 清貧の食卓』魚柄仁之助著・農文協
『じょうぶな子どもをつくる基本食』幕内秀夫著・主婦の友社
『消費者リポート・第1249号』2004年2月7日・日本消費者連盟
『うってはいけない!インフルエンザ予防接種』山本英彦著・日本消費者連盟編
『医療の常識を斬る』柴田二郎著・廣済堂
三省堂 例解小学国語辞典
『よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント』近藤 誠著・講談社+α文庫
『粗食のすすめ』幕内秀夫著・東洋経済
『いまの食生活では早死にする』今村光一著・タツの本
『学校給食と子どもの健康』 梶山公勇著・秀英書房
『私は薬に殺される』福田 実著・幻冬舎
『食べるな、危険』日本子孫基金著・講談社
2004年6月7日付朝日新聞



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