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− 骨粗しょう症はカルシウム不足が原因? −
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日本人は、カルシウム不足が原因で骨粗しょう症になる人が増えていると言われていますが本当でしょ うか。平成12年度国民栄養調査によればカルシウムの充足率はたしかにほとんどの年代で不足している ようになっています。特に不足しているのは10代から50代くらいまでの年代です。その中で20歳から30 歳までの充足率は、ずば抜けて悪くなっています。反対に60代前半では101%、70代では96%とほぼ充 足しています。20歳から30歳までの年代にカルシウムが一番不足しているのですから骨粗しょう症が一 番多いはずです。しかし、骨粗しょう症になる年代は65歳以降から急激に増加するようです。それも骨 粗しょう症の患者の約80%が女性です。カルシウムの摂取不足から骨粗しょう症になるのでしたらどうし て充足率の高い年代で骨粗しょう症が多く、充足率の低い20、30歳代で少ないのでしょうか。
550ミリグラムのカルシウムを摂っていても国民栄養調査でカルシウム不足とされるのですから250ミリ グラムくらいしか摂っていなかった昭和20年頃は日本国民は骨が弱く立つこともできなかったのでしょ うか。答えはNOです。不思議なことに現在の半分以下のカルシウム摂取量にもかかわらず骨粗しょう症 になる人も少なく、身近にもなっている人は私の知る限りいませんでした。昔と今、日本人の体はほん の少し現代人が背が高くなったくらいでほとんど変わりません。カルシウムの摂取量は倍増しているのに 骨粗しょう症も増えているのはおかしいと思われるはずです。けれど、このことに関して誰も答えを 言いません。
病院で寝たきりの患者さんが骨粗しょう症になることはよく知られています。病院食は栄養士が栄養の ことを考えて献立をつくっていますし、病院食には必ず牛乳が出てきます。だからカルシウム不足にな るはずもないのに骨粗しょう症になります。
カルシウムが不足して骨粗しょう症になるということなら病院食でカルシウムを十分摂っている寝たき りの患者さんが骨粗しょう症になるのを国や医学界はどう説明するのでしょうか。ほんとうに骨粗しょ う症がカルシウム不足でなるのなら、病院で寝たきりになっている患者さんにカルシウムを処方すれば 治るはずです。しかし、実際にカルシウムを処方し、治療をしているのに骨粗しょう症は治りません。 それと同じように毎年、毎年、国民栄養調査ではほぼ全年代でカルシウムが不足しているのですから国や 病院などがカルシウムのサプリメントを飲むようにすすめれば済むことです。体に悪い脂肪やコレステ ロールの多い牛乳をカルシウムを多く含んでいるということだけで薦める必要などないはずです。薬を 処方することの好きな医師がカルシウムのサプリメントではなく何故か骨粗しょう症のこととなると勧 めるのは牛乳なのです。牛乳を勧める医師や栄養士は人間の生体機能が分かっているのでしょうか。
「大人になってもカルシウムを摂れば骨が丈夫になると信じている人 のためにいえば、天然の野菜に含まれているカルシウムのほうがずっと健康的で、吸収がよく、豊富で ある。」(『健康ビジネスで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツァー著・白幡憲之訳・私に は夢がある・P.147)
現在では昭和20年頃の約倍以上、550ミリグラムもカルシウムを摂取していますが、それでも骨粗しょ う症が多いということは、カルシウムの摂取不足から骨粗しょう症が起こるのではないということがわ かると思います。骨は20歳から30歳くらいまでは密度が高まりますが30歳代からは骨量の増加は止まり、 40歳代からは少しずつ骨量が減って行きます。これは今も昔も同じです。では何故、昔は骨量が減らず、 現在は減るのでのでしょうか。昔と今との決定的な違いは骨からカルシウム分を奪う要因が多いことで す。これらのことから骨粗しょう症の原因は、骨からカルシウムが失われることによって起こる現象と いうことが理解できます。
では、何が骨からカルシウムを奪うのでしょう。先ず、リンを多く含む牛乳や肉などの動物性食品の摂取 量が増えたこと、体を強酸性に傾けるタバコ、肝臓の働きを阻害してカルシウムの吸収を悪くするアル コール、カルシウムの排泄を促進するカフェインを含むコーヒー、コーラ、チョコレート、ドリンク 剤などのカフェイン食品、インスタント食品や加工食品に使われているカルシウムなどのミネラルの吸 収を阻害する食品添加物、胃薬に使われている制酸剤(アルミニウム)、お菓子や加工食品に使われて いる必要以上の砂糖、競争社会で受けるストレスなどです。
「三六歳から四五歳の女性を研究した結果、毎日コーヒー二カップを 飲むとカルシウムを二二ミリグラムずつ失うことがわかった。その研究では、一日四〇ミリグラムの割 合でカルシウムを失うと(コーヒー約四杯分)、閉経後毎年一〜一・五%の骨量が減少する、としてい る。」( 『ぼくが肉を食べないわけ』ピーター・コックス著・浦和かおる訳・築地書館・P.205)
その上、皆さんが「もっと楽をしたい、もっと便利で快適な生活をしたい」と願うため車や家電の発達 に伴って筋肉を使わなくなったことも重要な要因でもあります。人間の体は使わなければ衰えてゆくこ とは承知の事実です。そのため体は筋肉を使わなくなると骨への刺激がなくなり体が骨の必要性を感じ ないために骨が痩せてきます。寝たきりの人や、宇宙は無重力のために筋力を必要としない宇宙飛行士 の骨量が減るのと同じ理屈です。
体を使わない生活とはエネルギーを大量に使う生活です。エネルギーを大量に使う現在生活は骨粗しょ う症になりやすい世の中ともいえます。エネルギーに頼る生活は体にも環境にも悪いことがお分かりだ と思います。
そして美味しいものも体に悪い。確かに牛肉などの肉は美味しい。しかし、その美味しい肉が血液を酸 性に傾けるため骨粗しょう症を招きます。ミシガン州アンドリュース大学でベジタリアンと肉食の女性 1600人の骨量を調べた研究があり、ベジタリアン食を20年以上続けている人の骨のミネラル損失は18% ですが肉食の女性は35%も失うそうです。( 『ぼくが肉を食べないわけ』ピーター・コックス著・浦和 かおる訳・築地書館・P.202)骨粗しょう症は「楽をしたい、美味しいものを食べたい」と願う皆さんの 欲望が生んだものともいえます。
「運動を十分にすること、特に重要なのは、体重をかけるもので、たと えば歩く、走る、ダンスなどである。水泳やチェスなどは体重をかけない。適度な運動は筋肉を働かせ、 骨の密度保持を刺激する。座る生活が長いと人生の後半で骨粗しょう症になりやすい。」
( 『ぼくが肉を食べないわけ』ピーター・コックス著・浦和かおる訳・築地書館・P.205) 「喫煙、カフェイン飲料、過度のアルコールを避ける。」( 『ぼくが肉を食べないわけ』ピーター・コッ クス著・浦和かおる訳・築地書館・P.205)
骨粗しょう症とはカルシウムが不足でなるものではなく骨からカルシウム分が出ることで起こる症状です。 カルシウムを十分に摂っても流れ出る量が摂る量よりも多ければ骨粗しょう症になります。骨粗しょう症 はカルシウムが不足で起こるということは間違っています。骨粗鬆症の予防はいかにカルシウムを摂取す るかではなく、いかにカルシウム分を骨から出さないかです。
でも、骨に何が良いかということは多くの方が言いますが骨に何が悪いかを言う人はほとんどいません。 これはどうしてでしょうか。答えは経済(お金)にあります。
酪農食品、タバコ、アルコール、コーヒー、コーラ、チョコレート、ドリンク剤、胃薬、お菓子や加工 食品の塩分がカルシウムを奪うから止めなさいと言えば経済(企業)に悪影響が出るため、経済最優先の日 本ではカルシウムの摂取量が不足しているとごまかしているだけです。運動不足から骨粗しょう症になる ことも体を使わずにエネルギーを使って貰わないと家電や車などが売れなくなる。タバコがアメリカなど ではがんなどの病気の原因になるとハッキリ表明していますが、日本では未だに曖昧にしていることと同 じことです。しかし、カルシウムに関してはアメリカも日本と同じようです。そのためか牛乳やチーズに はカルシウムが多いと言って薦めるが、骨に悪い動物性食品、タバコ、アルコール、コーヒー、コーラ、 ドリンク剤などのことは「骨に悪いので摂らないように」とは絶対に言わない。カルシウム摂取基準量が 多い他の先進国同様、昔は250ミリグラムで十分だったカルシウム摂取量が現在では600ミリグラムで なければならない理由がこれでおわかりだと思います。
「骨粗鬆症とは、骨からカルシウムが流れ出ることで起きるもので、カ ルシウムの摂取量と直接の関係はない。」(中略)「カルシウムの摂取がいくらかでも骨粗しょう症の予 防に役立つかも知れないとしても、骨量の増加が止まってしまった成人に効果はない。」(『健康ビジネ スで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツァー著・白幡憲之訳・私には夢がある・P.147)
エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2004年9月
引用・参考文献
『健康ビジネスで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツァー著・白幡憲之訳・私には夢がある
『ぼくが肉を食べないわけ』ピーター・コックス著・浦和かおる訳・築地書館
『買ってはいけない』船瀬俊介・三好基晴・山中登志子・渡辺雄二著・株式会社金曜日
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