− 石けん洗濯は簡単 − 



2004年11月24日付の朝日新聞に石けんでの洗濯の仕方が記事になっていました。 しかし、何故か石けんでの洗濯は難しいかのように書いてありました。 「洗濯槽に洗濯物を入れてからせっけんを入れ、後は洗濯機まかせという 洗濯方法を改めることが必要と強調する。」と書かれていることや 「せっけん洗濯では御法度だった『洗濯槽に洗濯物と一緒に入れてしまっ てスイッチぽん』」(2004年11月24日付朝日新聞)などの洗濯方法は間違いのように書い てありました。でも、私はこの「御法度」という洗濯の仕方とほぼ同じ仕方で洗濯をしてしっかり泡立ち、 きれいに仕上がっています。



●私の基本的な洗濯方法
 最初に粉石けんを洗濯槽の底に入れてからその上に 洗濯物を置き水を入れる。
石けん洗濯では最初に洗濯槽に水を少し入れてから粉石けんを入れ、粉石けんが泡 立ってから洗濯物を入れるのが一般的です。しかし、この方法だと全自動洗濯機では水が30リットル位入 るのを待って粉石けんを入れなければならず、実行は難しいと思います。私の方法は粉石けんを先に入れる方 法です。私は何年もの間毎朝、洗濯をして、石けん洗濯ではどのようにすれば簡単に粉石けんを溶かして洗 濯ができるかを試してきました。そして行き着いたのが粉石けんを最初に入れる方法です。
 



●皆さんに勧める簡単な洗濯の仕方(三友洗濯法)
1. 洗濯物を洗濯槽に入れてスイッチを押すと洗濯量(水量)を洗濯機が量 りますので、洗濯量(水量)を確認しておく。
注意 洗 濯槽に水が入らないように水道の蛇口の栓は閉めておく。)
2. 一時停止のスイッチを押し、一旦洗濯機を止める。洗濯物を出し、洗濯 機が示した洗濯量(水量)に見合った量の粉石けんを洗濯槽の底にあるかくはん翼(ピストンパル)上にパラ パラと均一に撒く。
注意 粉 石けんは一カ所にドカッと置かないようにして下さい。)
3. 粉石けんを撒いた上に洗濯物を入れ、スイッチをポンと押すだけ。
注意 洗 濯物の上に粉石けんを撒くと溶けづらくなります。必ず洗濯槽の底のかくはん翼の上に撒いてください。全自 動洗濯機は水位が約30リットルくらいになった時、洗剤を溶かすために10〜15回かくはん翼が回ります。 かくはん翼と水を吸って重くなった洗濯物の間で粉石けんが揉まれますのでよく溶けます。)
4. 二層式洗濯機の場合も粉石けんを先に入れ、洗濯物を粉石けんの上に置 いて水を洗濯槽に少し(約5リットルくらい)入れてかくはん翼を30秒くらい回せば粉石けんは溶けます。

たったこれだけです。
注意 粉 石けんは溶けやすいエスケー URUOI粉石けん又 はボーソ 米ぬか粉石けんを使用のこと。無添加石 けんの場合はサンダーアイボリーを使用して下さい。)


以上の方法でしっかりと泡立ちます。新聞に書いてあるような難しく面倒な方法はまったくする必要はあり ません。


●我が家の洗濯の仕方
1. 石けんを入れて洗う(本洗い)前に1度水(我が家では風呂の残り湯) だけで2〜3分洗って脱水をするという予洗いをしています。
注意 予 洗いの時には、綿だけでつくられている服だけで化繊が使われている服は洗わないで除いておく)
予洗いをしておくと梅雨時期のジメジメしたときでも洗濯物が臭くならない。漂白剤を使わなくても白くき れいに仕上がる。粉石けんが少なくてすむ。などの利点があります。
2. 予洗いの脱水をしたら、洗濯槽の周囲に洗濯物が寄っていて洗濯槽の 真ん中(かくはん翼の辺り)には何も無い状態になっています。
3. その何もないかくはん翼の辺りにエスケーのURUOI粉石けん(又はボー ソ 米ぬか粉石けん)をパラパラと均等に撒く。
4. 粉石けんの上に化繊が使用してある靴下や服を置く。
5. それで洗濯機のスイッチをポンと押すだけでしっかり泡立ちます。
 



●サンダーアイボリー以外の無添加石けんでの洗濯の方法
1. 洗濯の方法は普通の方法と同じですが、粉石けんの溶かし方だけが違い ます。石けんと水を容器に入れて溶かします。我が家では、マルシマの味付け海苔が入っている容器を使って います。一般に売られている味付け海苔の容器と同じですので、どこでも手に入ります。その容器に水を 1/3くらい入れて粉石けんを入れ、10回くらい上下に振って下さい。それだけで十分に石けんは溶けています ので、洗濯物の上に撒いても大丈夫です。溶けやすい粉石けんでも真冬に冷たい水で洗濯される方は、できれ ばこの方法でされるといいと思います。
注意 容 器に必ず水を先に入れて下さい。石けんを先に入れると石けんが溶けません)
2. 石けんを入れたらスイッチをポンと押すだけです。後は洗濯機にまかせ ておけば洗濯は出来上がります。
この方法は、どんな種類の粉石けんでも冷たい水でも確 実に簡単に溶けますので、是非試してみて下さい。(ドラム式洗濯機での洗濯でも大丈夫だと思います)




「赤星さんによると、泡が消えた時に粉石けんを追加すると衣類に付着したりせっけ んかすができたりしやすい。」(2004年11月24日付朝日新聞)
水量に見合った適量の粉石けんを入れていて泡立ちが悪い場合には、洗濯物の汚れがひどい時や洗濯水が硬水 などの理由で石けんが泡立たないことがほとんどです。そんな時には、赤星さんは粉石けんを足すのではなく 液体石けんを足して洗濯をするようにと書いてありましたが、液体石けんを追加するのもいいのですが私は 炭酸塩などのアルカリ剤を追加するようにしています。石けんを入れると有機物が増えます。その有機物を あまり出さないという点で私は炭酸塩を入れています。



「アルカリ剤だけの洗濯方法も注目されている。タオルや汗汚れ程度の 洗濯には有効だ。」(2004年11月24日付朝日新聞)とアルカリ剤だけの洗濯をすすめて いますが、普通、家庭での洗濯は軽い汚れのものをひどい汚れのものと一緒に洗濯する方が一般的だと 思います。軽い汚れの物だけをアルカリ剤で洗濯し、ひどい汚れは石けんで別々に洗濯するのは水や電気 など無駄なエネルギーを余分に使うことになり、温暖化の原因でもあるCo2も余分に排出することになり ます。共働きの忙しい主婦ができるのでしょうか?現に私も朝洗濯をしていますが、時間がありません からひどい汚れのものも軽い汚れのものと一緒に洗濯しています。別々に洗濯するのは現実離れしています。 タオルでも軽い汚れのものもあれば、ひどく汚れているものもあります。だから、軽い汚れに洗浄剤を合 わせるのではなく、ひどい汚れに対して洗浄剤を合わせる方が効率的で環境に優しい方法ではないかと思 います。ひどい汚れの物だけを洗濯前に固形石けんを使い、洗濯ブラシをかけたり、もみ洗いなどの処置 をして洗濯をすれば一回の洗濯ですみます。いくらアルカリ剤は環境に優しいといっても使うよりも使わ ない方が確実に環境に優しくなります。



「灰の主成分は炭酸カリウムで、水に浸すと上澄みは強アルカリ性になる。灰汁だ。 アルカリは汚れの中の油と結びついてせっけんを作り、汚れを水に溶かし出す。」(2004年11月24日付朝日新 聞)と書いてありましたが、これが事実だとしたら石けんメーカーはいらなくなります。 「アルカリは汚れの中の油と結びついてせっけんを作り・・・」 このようなことが起こるのなら、皆さんが洗濯をするときに洗濯機に油と強アルカリ剤を入れてスイッチを 押して水を撹拌させれば石けんができ、その石けんで洗濯をすることができるようになります。石けんは焚 き火で焼いた羊の肉の脂が焚き火に落ちて、熱い焚き火の灰と脂が化学反応を起こし石けんができ、その灰で 洗濯物を洗うとよく汚れが落ちたことから偶然、発見されたとされています。この時も焚き火の熱が加わって います。石けんを工場でつくる時も釜に油脂とカセイソーダを入れて熱を加えてつくります。しかし、水の中 でアルカリ剤と汚れの油だけで石けんができ、汚れを落とすというのはちょっと疑問です。水に入れた灰で 出来る灰汁が強アルカリ性と書いてありましたが、間違いではないでしょうか。灰汁は、弱アルカリ性だと 思います。灰汁が強アルカリ性ならあまり洗濯には向きません。昔はこの灰汁で洗濯をしていました。強 アルカリ性だと布の繊維も傷みますし、手も荒れると思います。もしも、灰汁などのアルカリ性のものと油が 結びついて石けんができるということが事実だとしても、汚れの中にある油はわずかですからその油と結び ついてできる石けんの量はごく少量です。石けんの量が少ないと水の中のミネラルと結合したり、汚れに負 けたりして金属石けん(石けんカス)ができてしまい、洗浄力はなくなりますし、その石けんカスが衣服に ついて黄ばみなどの原因になるだけではないでしょうか。



だけど、この新聞記事は石けん洗濯は環境に悪く、難しいかのように書いてあります。この特集記事でま すます石けんで洗濯をしようと思う人が減るのではないかと心配しています。この度の石けん洗濯の特集記事 はうがった見方をすれば、「石けん洗濯は面倒で環境に悪いぞ」と言わんばかりの記事に思えてなりません。 その証拠に「日本石鹸洗剤工業会では合成洗剤の安全性について、83年に 厚生省(当時)が安全性を確認している。せっけんも作るメーカーは『せっけんは合成洗剤と比べ、作る際 に大量の油脂とエネルギーを必要とする』と話す。」(2004年11月24日付朝日新聞)と書 いてあります。2001年4月から実施されたPRTR法(有害汚染物質の排出と移動の記録)という法律でほとんど の合成洗剤に使われているポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの成分6種類は、人の健康や動植物の生息 に悪影響を及ぼすおそれがあるとして有害化学物質に指定されているのに83年の安全性を持ち出し、石けん よりも合成洗剤の方が安全で環境に優しいかのような記述を書き、朝日新聞社にとって広告を多く新聞に出し てくれる大得意先である合成洗剤メーカーにちゃんと配慮しています。


もう一度書きます。石けん洗濯は簡単で面倒なことはありません。 上記の方法で一度挑戦してみてください。




エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2004年12月
 
 
 
引用・参考文献
2004年11月24日付朝日新聞



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