− また、人の命よりもお金をとった厚労省(フィブリノゲン薬害) − 



C型肝炎ウイルスが混入した血液製剤フィブリノゲンが治療に使われたということで使用した病院名を 新聞紙上で公表しました。しかし、C型肝炎ウイルスが混入していたことは94年にわかっていたそうです。 新聞紙上に発表されたのが2004年12月10日ですから、わかってから10年経過しています。C型肝炎は「早期 発見・早期治療が重要」と厚労省はいいながら、94年にわかっていた血液製剤フィブリノゲンの使用病院の 病院名公表は医療機関の利益を損なうとして拒んでいました。以前、起こったHIV血液製剤の事件も製薬会 社を厚労省が守ろうとしたため、被害が拡大しました。官僚になるほどの良い能力を持ちながら同じ過ちを 繰り返しています。
以前、小社掲示板にある医師の方が「できれば、6大卒の医系職の方、それから 6大に準じる知識をもっている薬剤師さんにご相談ください。なぜ、そのような方かというと、それらの 方は医学・生物学に関する高度教育を受けていて、しっかりした基礎ができており、さらに外国の論文も 読むことができ、情報収集能力に長けているからです。この2つの条件を満たさないと、突拍子もない情 報に惑わされたり、自分で情報を収集して分析することができません。」(眼科医ではない医師・小社掲 示板より) と書かれていました。医師や薬剤師はそれほどに情報収集能力が長けているのなら、今回のフィブリノゲ ンのことに何故気づかなかったのでしょうか。もしも、本当に掲示板に書き込まれたように医師や薬剤師 の情報収集能力が優れていて、本当に国民の健康を願っているのなら94年ころに気づき、厚労省に早く対 策をとるように懇願していたはずです。情報収集能力が長けている人たちが10年間も気づかない、これで ほんとうに情報収集能力に長けていると言えるのでしょうか。



北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのお母さんが「人の命をもてあそぶ北朝鮮という国」ということを言わ れているテレビを見ました。この報道で私は、日本にも北朝鮮があると思いました。日本の厚労省や医療業 界は北朝鮮に比べても遜色ない程、人の命をもてあそんでいます。日本の厚労省も北朝鮮と同じようなも のです。人の命に関わることなのに何度も同じような失態を繰り返す厚労省。ほんとうに国民の健康や命 を守ろうとしているのでしょうか。とても疑問です。
フィブリノゲンを使った6,916カ所の病院が新聞紙上に発表されましたが、これらの医療機関で94年以前、 手術や出産をした人は検査を受けるためにまた2千円から3千円の検査料を払わなければならず、また病 院を儲けさせる。病院を利用した人に精神的苦痛を与え、その上、金銭的負担を負わすことを当然の事 のようにさせる厚労省は国民の敵です。この度の検査料は大失態をおこなった厚労省の関係者が払うべ きです。そのような責任を取らせないから同じようなことを何度も繰り返すのです。
「また肺癌治療薬【イレッサ】の報道だ。学会発表するはずの教授の研究結果を製薬会社が止めていた という新聞記事が出ていた。これは殺人行為だ。副作用をかくしていれば、大変な問題に発展してしま うのは分かりきっていることだ。肺癌治療薬を投与されて肺炎になって死ぬなんて、笑い話にもならな い。京都スモン基金に連絡した時、『患者は厚労省の発表の二倍はいる』と言っていた。また、『ほと んどの患者は原因不明や泣き寝入りで片づけられている』とも言っていた。」(『私は薬に殺される』 福田 実著・幻冬社・P.121)



小社が販売をしているカイカイナイトという水虫を治療するものがあります。昔から炭焼き場で働く人に水虫 はいないといわれていました。このように昔から使われていて効果がわかっているものも沢山あります。 木酢液もその一つです。カイカイナイトを使えば、ほとんどの方の水虫がほぼ1回(約1時間)の使用 で治りますが、国が薬事法という法律でこのカイカイナイトを販売する場合に「水虫」、「治る」な どの病気が改善するかのような表示を禁じています。しかし、病院で処方してもらう水虫の薬や薬局 などで販売されている薬は治るまでにほんとうに時間がかかるため、ほとんどの人が治療の途中で挫 折してしまうので治らない。高血圧やリューマチの薬も治りません。カゼ薬もそうです。病院で処方 される薬や薬局で販売されている薬は、体が風邪を治そうとして出している治癒反応である症状の熱 や咳などを抑え込むだけで風邪の根本原因にはまったく手を付けません。治癒反応を抑え込むのです から風邪は長引きます。このことはいくつもの研究でも証明されています。それにも関わらずテレビ コマーシャルではいかにも風邪自体が治るかのような表現です。医薬品ではないけれども1回の使用 で治るものを「治る」と表示することを薬事法では禁じ、医薬品なら治らないものにも「治る」と表 示できる薬事法。これは変だと思いませんか。薬事法は病気で苦しんでいる人を助けるためや、人の 健康を害する薬をつくらせない法律というよりも、多額の資金を要する薬の開発を、効果が昔からわ かっているので開発にはほとんど資金がかからないような民間療法薬に医療業界の儲けを取られたく ないための薬事法だと思われてなりません。この薬事法も医療業界や製薬会社を守るための法律では ないのでしょうか。
「医療の提供者にしてみれば、消費者が一度しか使わないかもしれない製品より、生涯使うものをつ くったほうが利益になる。必然的に、病気の原因や治癒よりも、症状に対処する製品に研究開発費が 注ぎ込まれる。」(『健康ビジネスで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツアー著・白幡憲之 訳・私には夢がある・P.48)



『医者のぼくが医療常識を信じない理由』(永井 明著・講談社+α文庫・P.106)にこのように書か れています。 「この国のお医者さんは、血友病治療薬だけでなく、血液から作られた製剤、たとえば血清グロブリ ンやアルブミンといった製剤をけっこう頻繁に使う傾向があります。その理由のひとつは、これらの 製剤がよく効くためですが、それ以外にも血液製剤はかなり高価で、病院収入にもつながってくると いうこともありそうです。」 たしかに仕事をするということは労働に対して対価を得ることです。それは商売でも医療でも同じで す。しかし、その対価をどのように得るかが一番重要なことです。消費者や患者の生活や健康を考え た対価か、利益優先の対価かどうかです。今、私たちは市場経済とかグローバル化とかで競争社会の まっただ中にいます。勝ち組、負け組と言われるように、とにかく儲けてこの市場競争至上主義経済 社会の中で生き残ることが最大の課題になっています。その上、株主重視が進んでいますので、消費 者よりも株主の方を向いて企業は経営をしています。そういった中で企業が行うことはとにかく売上 を上げ、利益を出すことです。市場競争至上主義の経済環境にあれば致し方ないのかもしれません。 このことは医療機関や医療関連企業の経営も同じです。それ故に医療機関や製薬会社などの企業もい かに儲けるかを考えています。
「医者やスタッフがどれほど自社製品の処方箋を書いてくれたかによって、 気前よくお返しをする。医者とその家族は、高価なディナー、豪華クルーズ、非課税のリゾート旅行 などを受けとり、税金を使ってかれらの製品について、さらに『学ぶ』のだ。どこの医療用医薬品会 社も、薬の値段が高いのは研究開発費がかかるからだと言う。しかし実際は、研究開発よりもマーケ ティング(注.1)にずっと多くのお金が注ぎ込まれている。」(『健康ビジネスで成功を手にする 方法』ポール・ゼイン・ピルツアー著・白幡憲之訳・私には夢がある・P.46)



医学部では薬理学という講義を受けますが、薬に関する基礎の基礎だけで終わるそうです。だから、 ほとんどの医師は薬に関しては素人よりは当然よく知っているはずですが、専門家ではありません。 (『医者のぼくが医療常識を信じない理由』永井 明・講談社+α文庫・P.108) そこで治療に使用する薬の採用を薬の専門家集団である製薬会社に頼ることになります。製薬メーカー の営業マンが強くすすめた薬を使用したり、営業マンが持参した副作用に関することがほとんど書い てない美辞麗句のパンフレットだけで使用する薬を決定することになります。冒頭に書きました「眼 科医ではない医師」さんが言われるように医師や薬剤師の情報収集能力が長けているとはどのような 事についての収集能力のことを言われているのか私にはまったくわかりません。
「医者と製薬会社とのもたれ合いの構造は、そのまま薬害を生む温床となりえます。」 (『医者のぼくが医療常識を信じない理由』永井 明・講談社+α文庫・P.106)



がん検診を受けるように市町村の広報などで盛んに呼びかけていますが、がん検診でがんが見つかる 確率は1,000人に1人といわれています。その1,000人に1人を助けるために多くの人が時間を割き、多く の税金が使われるという行政が行われているかと思えば、薬害エイズや今回のフィブリノゲン薬害の ように何百人、何千人もの人の命を粗末に扱う行政も行われています。医療機関や製薬メーカー、 検査機器メーカーにとって儲けになることは盛んに勧め、医療機関や製薬メーカー、検査機器メーカ ーにとって不利(損)になることは隠す。これらの行政はすべて医療機関や製薬メーカー、検査機器 メーカーの為であり、国民の健康を願って行っているものではありません。(CTでがん検診を受ける と1,200人に1人の割合でがんになるといわれています。がんを一人見つけるのに1,000人が受診する。 これではがん検診は何のためにおこなわれているのかわかりません。)
「この国の衛生行政の主眼は、戦前までは強い兵隊を、戦後は黙々と働く企 業戦士を確保することに置かれていました。そこから落ちこぼれる人間が出てくることは、はなから 織り込み済み。そして、弱者は『救済』ではなく、『切り捨て』の対象となる。それが彼らの基本的 な論理であり、倫理でもあったのです。あの薬害エイズ事件では、さすがの彼らも多少は懲りたので はないでしょうか。そうであってほしいと期待はしています。しかし、骨の髄までしみ込んだ弱いも のいじめの体質が、そう簡単に変わるとも思えません。当面ぼくたちは、『自分の命は自ら守るしか ない』と思い定めつつ、彼らの言動に油断なく目を光らせておく必要がありそうです。」 (『医者のぼくが医療常識を信じない理由』永井 明・講談社+α文庫・P.109)



厚労省は医療機関や製薬メーカー、検査機器メーカーに対しては厳しく、国民にはやさしいという姿 勢が本来の厚労省(国)の姿であり公僕の責務だと思います。しかし、今はまったく逆転しています。 それを早く本来の姿に戻し、安心して受けられる医療にして頂きたいと思います。





エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2005年1月
 
 
 
引用・参考文献
『私は薬に殺される』福田 実著・幻冬社
『健康ビジネスで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツアー著・白幡憲之訳・私には夢がある
『医者のぼくが医療常識を信じない理由』永井 明著・講談社+α文庫
小社掲示板


注.1 マーケティングとは=(英marketing)〈マーケッティング〉製品を生産者から消費者に合理的に移転するための企画活動。市場調査、商品化計画、宣伝、販売など。

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