− 科学のすべてを信じていいのでしょうか? − 



「BSEには専門家にもわからないことがたくさんある。(平川秀幸 京都女子大学助教授)」 (2005年1月13日付朝日新聞) BSEの検査は科学的と言われながらも「専門家にもわからないことがたくさんある」というような発言も ある。わかっていないのなら科学的ではないことは明らかです。わからないことに根拠は求められません。 これは人間の体や栄養に関しても同じです。人間の体や栄養に関することもわかっていないことは沢山 あります。それなのに今の医学や栄養学は科学的と言います。おかしな事です。私は以前から牛乳は人 にとって不要な飲み物だということを訴えてきました。この牛乳ひとつをとっても是非の議論が行われて います。牛乳ひとつ取っても科学は決定的な答えをだすことができません。これも科学という学問に携わ る人たちの損得で答えが変わるからではないでしょうか。



1+1=2という計算があります。数字の1と1があるから2になる。これは誰が見ても科学的です。しかし、 今現在、人間の体の機能や仕組みがすべてわかっているわけではありません。栄養素も同じでまだまだ わかっていない未知の栄養素などが沢山あります。そして、それらの栄養素が体にどのように消化吸収 されているかも100%わかっているわけではありません。わかっていないにもかかわらず現代栄養学は科 学的だと言われています。要するに1+?=2と強引に答えを出しているようなものです。問題がわから ないのに答えだけはわかるのはどう考えても科学的とはいえません。もしも、問題がわかっていないの に答えが出ているのなら、その答えは間違っている可能性が高いのではないでしょうか。今の科学とは、 そのような状態なのに現代医学や現代栄養学は民間療法や日本の伝統食を非科学的とバカにする。これ っておかしいと思いませんか。



医学的・栄養学的に病気のリスクを減らすということで特定保険用食品(トクホ)として認められた食品 があります。医学的・栄養学的に良い食品というのが分かるのなら医学的・栄養学的に悪い食品というの も分かるはずです。最近、医療機関がタバコの害を言い始めました。タバコのパッケージに「あなたの健 康をそこなうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」と書いてあります。それと同じように体 に悪い食品、例えば肉や牛乳にも「あなたの健康をそこなうおそれがありますので食べ過ぎや飲み過ぎに は注意しましょう」と容器や箱に書き、悪いことが一目でわかるように表示すべきです。糖尿病に良いと する食品を紹介するテレビ番組などがありますが、良いというものを摂るよりも悪いという食品を食べな い方が確実に良くなりますし、悪いという食品を止める方が健康になる早道です。だからこそタバコは、 死亡や病気の原因として止めるようWHO(世界保健機構)も加盟各国に対策をとるように指導しています。 保険に入ることよりも危険なことをしない方が安全だということは決まりきったことです。でも、なぜか 今の科学は体に良くない食品を悪いと言いません。



血液がネバネバになる肉や牛乳など体に悪い食品を摂るから血液がサラ サラになるというお茶が必要になり、そのお茶が特定保険用食品(トクホ)として認められるようになる のです。肉や牛乳を摂らなければ血液がネバネバにはならないのですから、血液をサラサラにするお茶はい りません。正しい食事をしていれば特定保険用食品(トクホ)なんていらないのです。だからこそ、体に悪 い食品を「健康を害する」と表示して国民に示してくれる方が国民にとっても国にとってもいいことだと 思います。海外に車などの工業品を輸出して日本は稼いでいるから、その工業品を買った国から農産物を 輸入するということで減反政策などが行われています。アメリカから小麦を輸入するためにご飯を食べると バカになるなどのウソを流し、ご飯食よりも輸入された農薬まみれの小麦粉と添加物を使用してできたパン を食べる人が増えました。そのパンを食べる時にマーガリンや牛乳、コーヒー、ハム、卵など生活習慣病の 原因食材を使って朝食を摂るようになって、生活習慣病などの病気になり、健康を害して病院に行き、医療 費を使う人が増えています。タバコに代表されるように悪いものを悪いと言わず、体に良い効果を生むもの だけを強調してコマーシャルなどで流す。今、日本の国家予算は約88兆円で税収は約47兆円です。しかし、 医療費は約31兆円を越えています。トヨタの2004年度の利益は約1兆円です。トヨタ30社分の利益30兆円が 医療費で消えているのです。しかも医療費は毎年1兆円ずつ増えています。税収が約47兆円で支出が約82兆円 (2004年度)。これでは約35兆円不足です。これを赤字国債を発行して穴埋めしています。要するに国の借金 です。現在、日本の借金は約644兆円。日本は病人だらけになり、医療費はうなぎ登りになる反面、病人だら けで働く人は少なくなり、税収は益々減ります。その上、少子化で今からの日本を支える若者の人口が減りま す。このまま行くと日本は潰れてしまいます。そうならないためにも先ず現代栄養学が良しとする肉や牛乳 を止めることです。



平成17年2月3日の国会で確か民主党議員の政治献金についての質問に対して小泉首相が答弁した中に「政 治献金を受けるのは政治献金をした人の言うことを聞くため」、「言うことを聞かないとだれも献金をし てくれない」という趣旨の事を言っていました。要するに政治献金をしてくれた人たちのために政治をし ていると言っても過言ではありません。今、医療関係から自民党が受けている政治献金は約30億円です。 これだけの大金を受けているのですから、今の政治は医療関係機関や政治献金をしてもらった組織や企業の 要求に添って行われていることがハッキリしました。
会社員なら毎年、定期健康診断を受けていると思います。これは労働安全衛生規則(昭和47労働省令第 32号)で受けなければいけなくなっているからです。これも献金の功績なのでしょうか。イギリスで行われ た定期検診は有効か無効かを調べるくじ引きテストが7000人以上の人を対象に9年間にわたって行われました。 その結果は、検診を受けずに放置してた群よりも定期的に検診を受けていた群の死亡者数がわずかですが 上回っていました(放置群九・二人、検診群一〇・〇人)。このくじ引き試験の論文には、 「科学的、倫理的、経済的見地からして、公衆健康の望ましい増進策として一般 医療の場において、中年における多項目検診はもはや唱道されてはならないと信じる。」(『成人病の真 実』近藤 誠著・文藝春秋・P.240) と結論づけています。そのため、イギリスでは定期検診は行われていないそうです。日本の定期検診はどう も科学的根拠に基づいておこなわれているのではなく、政治献金的根拠でおこなわれている可能性が小泉 首相の発言で濃厚になりました。



「乳幼児検診、学童検診、成人病検診、老人病検診と検診大はやりである。これ ほど検診を行っている国は世界中何処にもない。それで実効が上がっているかというと全然上がっていな い。(中略)開業医や病院は検診があれば、それなりに診察料なり検査料が入るし、血圧が高いだの、GOT、 GPTが高すぎるだの、中性脂肪、コレステロールがどうだのと言って患者をおどして、新しい市場も開拓出 来る。医者にとってはもっけの幸いでこたえられない話である。」(『患者に言えないホントの話』柴田 二郎著・新潮社・P.70〜P.72)



科学はいかにも完成されたもののように思われていますが、まったくの誤解です。1956年に厚生省は学校 給食の食器・野菜の洗浄剤に合成洗剤を使うように全国の知事に通達を出し、文部省は合成洗剤での食器 ・野菜の洗浄は無害という通達を出しました。これは合成洗剤メーカーのために合成洗剤の消費量を増や すための無害説です。科学的に導き出された無害説ではありません。科学技術庁は合成洗剤で野菜を洗う と合成洗剤が野菜に残留することを確認しています。その後、東京都は1978年に学校給食の野菜・果物を 合成洗剤で洗浄することを禁じました。(『はて・なぜ・どうしてクイズ石けん と合成洗剤』長谷川 治著・合同出版・P.102)そして、現在、多くの合成洗剤に使用されている 合成界面活性剤が人体や動植物に有害ということで国がそれらの合成界面活性剤を削減するようにPRTR法 で規制しました。その他にも、安全とされていた添加物が時を経て安全ではなかったため、使用禁止になる ということもよくあります。科学的に安全とする根拠は、製造者側が出すことがほとんどです。科学的に導 かれる根拠も人や企業によって変わることもあります。科学というものに人がまったく関わらず、独自に存 在していて根拠も自然に出されるのものなら信憑性は高くなりますが、科学的根拠は人が関わります。要 するに科学的根拠には、人の欲望や思惑などの要素が含まれているということです。科学はまだ未完成の学 問であることには間違いないのですが、その未完成の学問だということにも増してこの科学を扱う人や企 業によって導き出される結果がお金という魔物に左右され、悪いものでも良いとされることがしばし ば見受けられます。このような根拠が導き出されるのは、科学者や企業にとって都合がいいからです。科学 者や企業にとって都合がいいということは、消費者にとっては都合が悪いかも知れません。このようなこと があるから私は科学のすべてを信用していません。科学を盲信しないようにして下さい。
「『科学ですべてのことに説明がつく』と思っているようなのだ。自分はわからないけれども、科学者な ら全部わかると思い込んでいる。でも、現実の科学は『どこがわからないか』を研究しているようなもの だから、科学者がもっとその点を宣伝していけば、普通の人の理解が進むのではないかと思う。」 (『DO科学』清水義範談・2005年1月25日朝日新聞)





エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2005年2月
 
 
 
引用・参考文献
『成人病の真実』近藤 誠著・文藝春秋
『患者に言えないホントの話』柴田二郎著・新潮社
『はて・なぜ・どうしてクイズ石けんと合成洗剤』長谷川 治著・合同出版
『DO科学』清水義範談・2005年1月25日朝日新聞)



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