− 肺がんの原因物質はタバコではなく牛乳とストレスかも − 



先日、タバコの喫煙率が3割を切ったと発表されました。私はタバコを吸わないので良いことだと 思いました。昔から電車などの公共交通機関を利用する時にタバコの臭いにいつも悩まされていま したので喫煙率の低下は大歓迎です。日本でのタバコの規制は非常に緩く、タバコを吸わない者に とって腹立たしいことでした。私がアメリカを自転車で横断したのは1976年(昭和51年)です。そ のころアメリカではすでに公共の場での喫煙はかなり規制されていました。喫煙する人がバスや飛 行機に乗る場合、最後尾の席に座るようになっていました。そして人前で吸う時には、「吸ってもい いですか?」と聞いてから吸っていました。日本では過去30年間タバコの喫煙に関して野放し状態 で、特に列車など長時間、狭い空間の中に座っていなければならないような時のタバコの臭いには 閉口していました。私のようにタバコを吸わない者にとって他人のタバコの煙は耐え難いものです。 だから、私は列車に乗る時には、出入口付近の踊り場に立っていました。



最近では規制もすすみ、タバコの害も公言され公言され、はじめて喫煙率が30%を切るまでになりま した。これでタバコの煙にあまり悩まされることはなくなりましたが、タバコは肺がん、心臓病な どの原因と医療界などでタバコの害を訴えてタバコを止めなさいと言っているにもかかわらず相変 わらずタバコを吸う医師がいます。どうも、お医者さんは健康には無関心なようです。しかし、今 頃になって医療界などがタバコの害を訴えるとはおかしな事です。私は現在53歳ですが、タバコの 害は中学生のころから知っていました。だから私は自分の人生で1度もタバコは吸って いません。嫌煙権運動は1978年にはじまっていますので、タバコの害は医師も承知していたはずです。 その当時、新幹線の「こだま号」に1両禁煙車がありましたが、病院の待合室や病室にはありません でした。医師自身がタバコを吸うのですから病院内を禁煙に出来るわけがありません。
それを今頃になって医療界がタバコの害を大々的に訴えるのはおかしいと思います。約40年前に一 国民がタバコの害を知り得ているのに、人の健康には人一倍関心のある医療界がなにもしていない こと自体がおかしいと思います。そして医師の中にもタバコを吸う人が沢山おられます。それなのに タバコの害を訴えるとは自己矛盾です。



そこで私は考えました。何故、今頃になってタバコの害なのかと。今、医療費は国家予算の1/3の30 兆円以上になって国を弱体化させています。そのため、国は医療費を抑制する方向に動いています。 いままではタバコで肺がんなどが増えると医療界にとっては患者が増えるためプラスになっていま したが、これ以上、タバコで病人が増えると逆に医療費の更なる抑制につながるということでタバコの 害を訴え始めた、要するに人の健康よりもお金だったのだと感じました。穿った考え方だとは承知 しています。しかし、私の考え方は当たらずとも遠からずだと思っています。



今まで、肺がんの犯人はタバコだと私は思ってきましたが、どうも違うようです。最近、タバコのこ とを調べていてそのことに気づきました。よく考えてみれば、タバコのタールやニコチンの量は30年 前頃に比べれば1/10〜1/20くらいに減っています。私が20代の頃、タバコにフィルターが付き始めま した。それ以前のタバコにはフィルターは付いていませんでした。しかし、肺がんに罹っている人は 少なく、亡くなったということもあまり聞きませんでした。このことは乳がんと非常に似ていま す。肺がんや乳がんが急激に増えてきたのはここ10年くらいです。昭和40年頃、成人男性の喫煙率は 8割を越えていました。ニコチンやタールが現在よりも10倍以上多く、その上フィルターの付いてい なかったタバコを吸っていた時代に肺がんが少ないのに対し、ニコチンやタールの含有量が昔に比べ 減り、喫煙人口が3割を切った現在の方が肺がんが多いのはどう考えてもおかしいのではないでしょ うか。



このコラムを書くためにインターネットで調べていましたら、山梨医 科大学名誉教授 佐藤章夫氏のホームページを見つけました。『牛乳と男性生殖器のがん〜前立腺が んと精巣がん〜』のページに前立腺がん(男性)、乳がん(女性)、子宮内膜がん(女性)、結腸が ん(男女)などはホルモン依存のがんであり、牛乳が深く関わっているということが書かれていて、そ の中に肺がんも牛乳が原因ということが書かれていました。今、日本で増えている肺がんはホルモン 依存性の腺がん(アデノーマ)というがんだそうです。牛乳には女性ホルモン(エストロゲン)が多 く含まれています。そのため、ホルモンの影響で肺がんがふえているということです。
(詳しくは:http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating11-20/testisprostate.html)



がんは細胞ががん化しはじめて約10年くらいで発見できる大きさになります。がんで体に影響が出始 めるのが10年以上の期間が必要だとしたら、タバコの喫煙を規制して約15年くらいで効果が出始める はずです。しかし、アメリカでは約30年も前からタバコに関する規制がありましたが、肺がんは減る どころか現在も増えています。日本もアメリカもタバコの規制が厳しくなり、喫煙率が下がっているに もかかわらず肺がんは増えています。肺がんは世界的に増えているがんです。
ある病院のホームページに、肺がんの手術はここ10年で10倍に増えたように書いてありました。男性 の前立腺がんも日本で急激に増えているそうです。前立腺がんは欧米では非常に多く、アメリカでは 男性のがんでの死亡数2位です。ちなみに1位は肺がんです。肺がんや前立腺がん、乳がんなどは牛乳 など酪農食品を多く摂る国に多い病気です。今、日本はグローバル化が叫ばれていますが、日本は病 気ではいち早く世界標準になってしまいました。



先進国は厳しい競争社会です。日本もバブルがはじける前までは年功序列で一旦、会社に入ればよほ どのことがない限り定年まで働けていました。しかし、現代社会は厳しい競争社会になり、倒産やリ ストラが増え、成果主義といわれるものが取り入れられ有能な者ほど高額な給与が得られるようにな るなど能力のある者にとっても、能力のない者にとっても精神的に不安を抱えながら働く社会になり 皆さんが受けるストレスはバブル崩壊後、急増しています。その頃からがんなどの生活習慣病も急増 しています。ショックを受けるなどの過剰なストレスは免疫力を下げます。



日本も高度成長後、便利な世の中になったため、体を動かすことをしなくなりました。そして、運動 不足から骨粗しょう症や肥満、血液の循環が悪くなって起こる肩こりなどの増加、筋肉が細くなり冷 え性も増えました。便利な世の中とは健康を失うという世の中です。便利とは新たに不安をつくる物 ともいえます。車に乗る機会が増えれば増えるほど寝たきりのリスクが高まりますし、交通事故で死 ぬリスクも増えます。そして最大のものは温暖化の促進要因を増やします。いろいろな危険因子が増 えます。便利とは不安をつくる物だと覚えていてください。できるだけ便利に頼らない生活をして体 を動かしましょう。WHO(世界保健機関)も運動は確実にがんのリスクを下げるとしています。



日本人も80年代頃から動物性食品を多く摂るようになりました。家畜として飼われている動物の 肉には野生の動物に比べ、脂肪が約6倍も多く含まれています。それも固まりやすい飽和脂肪酸です。 脂肪が多いと消化に時間がかかり、エネルギーを消耗するため免疫力が落ちます。穀類や野菜、魚に はほとんど脂肪がありません。それらを多く摂っても消化にあまりエネルギーを使いません。昔、 がんや心臓病、糖尿病、肥満などの生活習慣病がなかったのは、穀類と野菜を中心とした食事をして いたため脂肪の摂取量が少なかったからです。その上、体を動かさないと生活が成り立ちませんで したらから運動もしていました。太りたくても太りませんでした。



ストレスを抱え、運動不足で、脂肪を多く摂った上に慢性的な寝不足が増えています。仕事が多く 夜遅くまで働いていたり、24時間開いている店があったり、遅くまでテレビ放送があるため現代人 は慢性的な寝不足に陥っています。睡眠は体にとって非常に重要な働きをしています。睡眠中私た ちの体は成長ホルモンやメラトニン(若返りのホルモン)の分泌、体内の浄化、筋肉の補修、血圧 ・血糖値の正常化など体を正常に保つための修復作用や体作りをたくさんしています。その重要な 睡眠を削るのですから病気になるのも当然といえば当然の成り行きです。



タバコは、一服すると溜まったストレスを解消できる物として便利なものです。便利なものは心地 いいものです。しかし、便利な物は免疫力を落とします。そして、便利なものは石油などのエネル ギーを大量に消費しますので当然、自然環境にも悪いことです。便利なものは体も自然環境をも壊 す元です。今日の便利は明日の不便ともいいます。あまり便利さに頼らないようにしましょう。



成人の約8割が吸っていた昔のタバコは、フィルターもなく、タールやニコチンの含有量も現在よ り多いのにもかかわらず肺がんで亡くなる方が少なかったという事実からもタバコが肺がんの直 接的な原因物質ではないと思います。がんは先進国に多いということを考慮すると、が んはストレスの増加に運動不足、動・植物性脂肪の摂取、睡眠不足など便利さがつくり出す不便 (ふびん=かわいそうなこと)なのかも知れません。ストレスや運動不足、食事の変化などにダ イオキシンや車の排気ガスなど便利が生み出したものが相乗的に加わると肺がんは発症するので はないかと思います。
タバコだけを肺がんの犯人にするにはちょっと短絡的で無理があります。タバコが肺がんの直接 的な犯人ではないと言っているからといって、私はタバコの喫煙をすすめているわけではありま せん。タバコは吸わない方が体にとっても、周囲の人々に対しても良いことだと思います。





エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2005年3月
 
 
 
引用・参考文献
『牛乳と男性生殖器のがん〜前立腺がんと精巣がん〜』 山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫著
(http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating11-20/testisprostate.html)
『50代からの超健康革命』松田麻美子著・グスコー出版



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