− 危険なのは通学路だけじゃない − 



近年、子どもの安全に関わる事件が増えています。そのために通学路や教育現場で子どもの安全をどのように確保するかで頭を悩ませているようです。しかし、子どもの安全を脅かすのは通学路や教育現場での事件だけでしょうか。ほとんどの国民やマスコミは目に見えるものだけを取り上げ、騒いでいるように私には思えます。実は、目に見えるものは氷山の一角で、目に見えない危険の方が多く存在します。子どもたちは、その危険性に毎日曝されています。通学路や校内での安全確保ばかりが重要視されていますが、むしろ毎日、家庭で使っているものや食べているものなどの危険性を避ける方が、重要視されなくてはならないと思います。危険は通学路だけではなく、家庭や学校にもたくさんあります。静かに密かに身体を蝕んでいるかもしれません。下記に危険なものを上げていますので、なるべく使わないようにして下さい。



●国が指定した有害化学物質の合成洗剤
現在、販売されているほとんどの合成洗剤に使われている洗浄成分の合成界面活性剤は、環境ホルモンなどの作用があり、動植物に悪影響を及ぼすため、有害化学物質に指定されており、削減対象になっています。しかし、この事実を知っている人はあまりいません。成長期のお子さんが着る服に合成洗剤が残留していると、残留成分が皮膚から浸透し、血管を通して体中に運ばれます。環境ホルモン作用のある合成界面活性剤だと将来、様々な障害が起こりうる可能性があり、排出される環境にも多大な悪影響を及ぼします。


皆さんのお宅では、お子さんが学校の給食で使うマスクをどのように洗われていますか。洗濯機で蛍光染料入りの合成洗剤で洗われているようでしたら、お止め下さい。この蛍光染料(蛍光増泊剤)は、ほとんどの洗濯用の合成洗剤に添加されています。レストランなどの飲食店で出される紙ナプキンを製造時に蛍光染料で染めることは、発がん性の疑いがあるということで、食品衛生法第6条「食品・食品包装紙・紙ナプキンへの使用禁止」で禁止されています。紙ナプキンの主な用途は、食事をした時に食べ物で口の周りが汚れたような場合、その汚れを拭うことです。口を拭う物に蛍光染料が禁止されているのですから、当然のことながら口を常時覆うマスクにも、蛍光染料は使わないにこしたことはありません。しかし、ほとんどの国民は蛍光染料でキレイになる方を喜んでいます。それは、蛍光染料の危険性が国から国民に知らされていないからだと思います。そのため、家庭ではマスクを蛍光染料入りの合成洗剤で洗う人もおられると思います。製造時には使用が禁止されていますが、公に国民に蛍光染料の危険性を知らせていないため、家庭では蛍光染料が添加されている合成洗剤でマスクを白く染めて、そのマスクを子どもが風邪をひいた時や給食当番の時にしています。紙ナプキンの他にも多くのものに使用が禁止されている蛍光染料は、危険だから使用が禁止されているにも関わらず、合成洗剤の汚れ落ちの悪さを白く染めてごまかすために合成洗剤に添加されているのです。


川崎病の発見者の川崎医師と合成洗剤メーカーが合同で川崎病と合成洗剤の関係を研究して、合成洗剤が川崎病の原因ではないとされ、研究対象からはずされて約20年になります。しかし、依然として川崎病の患者さんは年間約8000人に及ぶそうです。川崎病をご存じない方もおられると思いますが、川崎病とは、血中のアレルギー抗体が劇的に増え、全身の血管の内壁が炎症をおこすため、長期にわたっての高熱、手、足が硬く腫れる、全身への発疹、目、口の粘膜の充血、首のリンパ腺の腫れなどの症状が起こり、熱が下がる頃には手足の皮が紙のように剥げるアレルギー症状です。時間が経過すれば症状は治まりますが、心臓に後遺症が残る場合があり、まれに心臓の冠動脈瘤による突然死という事態に陥ることもあります。また、たまに再発する場合もあります。


以前、小社のホームページに川崎病の原因は合成洗剤かのように書いてあったことに対して、川崎病のお子さんをお持ちのお母さんが小社に電話をかけてこられて「川崎病の原因はわかっていないのに弊社のホームページには、あたかも合成洗剤が川崎病の原因のように書いてあるのは困ります」と言われました。しかし、私は今でも川崎病の原因は合成洗剤だと思っています。川崎病が他の国に比べ、日本に特に多いというのは日本人は異常なほどの清潔志向で、家庭のあらゆる所で合成洗剤を使うことが一因ではないかと思います。お子さんが川崎病と診断されたら、お母さんが責められるそうです。それが普段使っている合成洗剤が原因とされたら、より一層お母さんは責められることになります。お母さんには何も責任はありません。悪いのは、有害化学物質の合成洗剤を有害と告知しない国と、いつまでも有害化学物質を作り続けている合成洗剤メーカーです。川崎病の原因はまだわかっていないのですから、合成洗剤は川崎病を引き起こす可能性があることを国民に知らせないと、罪のないたくさんの不幸なお子さんとお母さんをつくります。


こういう事こそマスコミが国民に報ずるべきなのに、テレビや新聞ではあまり見たことがありません。それもそのはずで、洗剤メーカーのテレビコマーシャルの放映総時間は、他のスポンサーのコマーシャルの放映総時間をはるかに上回っています。新聞や雑誌も同じ事で、マスコミにとって合成洗剤メーカーは大のお得意さんです。そのため、マスコミは合成洗剤メーカーの支配下にあるといっても過言ではありません。ですから、マスコミにとって大のお得意さんである合成洗剤メーカーに不利になるようなことは、放送や活字化されません。監督官庁の官僚も退職後に合成洗剤メーカーに天下ることを考えているため、メーカーを守る必要があり、国民に知らされるべき重要な情報が知らされずにいます。徐々に人の命と環境を破壊する合成洗剤は、通学路よりももっと危険だと私は思っています。
「『政』・『官』・『業』のユ着は " 鉄のトライアングル " と呼ばれました。しかし、日本を堕落させた腐敗の構造は、それだけではありません。さらに『情』(情報産業、マスコミなど)と『学』(学界、研究機関など)を含め、五角形のユ着構造があったのです」(『続 だからせっけんを使う』船瀬俊介著・三一書房・P.106)



●インフルエンザワクチン
死亡したり、重度の障害を負ったワクチン被害者は、4万例にも達しました。そのため、学童への義務接種を埼玉県前橋市の医師会が75,000人の学童を対象に6年間調査して収集した膨大なデータを解析した結果、インフルエンザワクチンは、インフルエンザを予防する効果のないことがわかり、学童への義務接種が中止になりました。世界的にもこれほどのデータは、前橋データ以外にはありません。ワクチンの有効性がないことが証明され、学童への接種が中止されると、一般の人たちの接種率も下がり、ワクチンの売上が下がりました。1985年のワクチン製造量は1715万本だったものが、学童への義務接種が中止された1994年には、30万本に減りました。その下がった売上を回復させるために、国が「インフルエンザはかぜじゃない」と、国民を脅すコマーシャルをつくってテレビなどで流して、ワクチン接種を呼びかけました。マスコミも一斉にインフルエンザの恐さを報じました。その後、「高齢者の死亡率を下げられる」といって、高齢者に税金を使ってワクチン接種を始めました。そのためか、怖い病気と思われているあるインフルエンザも、ワクチンを受ければ防げると思い、予防接種法の対象外である一般の人たちにもインフルエンザワクチンを接種する人が増えました。


特筆すべき事は、インフルエンザ脳症は世界でも台湾の一部と日本でしかみられません。脳症はインフルエンザ特有の症状と思われていますが、脳症は、はしかや風邪でもおこります。この脳症は解熱剤などの薬で発症することがわかっています。インフルエンザやかぜを引いて病院に行けば、たくさん薬をもらいます。その薬で脳症はおこります。インフルエンザウイルスで脳症がおこるわけではありません。脳症で亡くなった方の脳を解剖して調べてもウイルスは検出されなかったそうです。特に日本は病気になれば薬を大量に処方することで世界でも希な国です。アメリカの医師用の教科書に以下のように書いてあるそうです。「四種類以上の薬を飲んでいる患者は医学知識の及ばぬ危険な領域にいる」(『医療が病をつくる』安保 徹著・岩波書店・P.87) 「4種類くらいの薬」の量は、風邪のように病院に行かず、放っておいても治る軽い病気でも、日本では病院に行けば当たり前に処方される量です。脳症は、ウイルスで起こるものではなく、薬で起こるものです。お子さんがかぜを引いても薬はできるだけ飲ませないようにして下さい。
「最近の東京都小児科医師会を対象にした調査を見ても、インフルエンザワクチンについてはわずか七%の人しか効果を認めていない」(『さらば、かぜ薬』臼田篤伸著・三一書房・P.62)


同じ病院で、同じ日の午前中に採取した5人のインフルエンザ患者の検体を調べたら、5人の内3人は型は同じでも種類がそれぞれが違うウイルスに感染していたそうです。要するに、5人が感染していたウイルスの種類は4種類あったということです。ワクチンは、ウイルスと型が合わなければ、まったく効果がありません。インフルエンザウイルスは刻々と変異しますから、シーズン中、ずっと同じ種類ばかりだということはありません。ですが、その年に流行するインフルエンザウイルスの型を約半年前に予測してワクチンをつくるのですから、ウイルスとワクチンの型が合うことはまずほとんどないといっていいくらいの確率です。インフルエンザワクチンの卸値は、2人分およそ1800円です。1人分では900円です。それを高いところでは、1人6000円でワクチンを打っています。効きもしない、そして高いワクチンを打ちに行って、副作用で後遺症が残れば、これほどバカらしいことはありません。子どもさんは予防接種法で推奨されていませんので、副作用が出ても国からは一切の援助はありません。
「小児科医の毛利子来氏と予防接種情報センター所長の藤井俊介氏により以下のような告発がなされている。『予防接種禍に遭った被害者とその家族の置かれた状況は実に悲惨なものです。それは一言で言えば『この世の地獄』です』と述べたあと、何人かの被害者の実例が紹介されていた」(『さらば、かぜ薬』臼田篤伸著・三一書房・P.53)



●携帯電話
子どもの安全のために携帯電話を持たせる親がいますが、携帯電話を持っていたから危険から逃れられたという事よりも、携帯電話を持っているがために危険な事や犯罪に巻き込まれる例の方が多いのではないでしょうか。そして、携帯電話から発せられる電磁波の危険性を無視しています。電磁波の危険性を考慮してイギリスでは、16歳以下の子どもには携帯電話は使わせないように指導しています。ロシアもイギリスと同じように、16歳以下の子どもには携帯電話を使わないようにと、リーフレットをつくって学校に配布しています。ドイツでは、子どもは携帯電話は使うべきではないとしていますし、大人も携帯電話はできるだけ使わないようにと警告しています。携帯電話を10年以上使うと、聴神経腫のリスクが2倍に高まる、とノーベル医学生理学賞の選定機関であるカロリンスカ研究所が発表しています。


ヨーロッパ各国では、予防の原則で危険性の有無がハッキリしない物は、使わないようにとしています。しかし、日本ではどうでしょうか。家族割引やナビがついていて、子どもの居場所がわかるから安全だといって子どもに持たせるように、メーカーがコマーシャルで呼びかけています。ヨーロッパ各国では、子どもには使わせないようにと呼びかけているというのに、日本では使うようにと呼びかけています。電磁波の影響は、頭蓋骨が完全に出来上がっていない未熟な子どもの方が、大人よりも聴覚器官や脳の神経への影響が大きく出るがために、海外では予防の原則で子どもには使わせないようにと呼びかけています。実際に、大人の方でも携帯電話や固定電話の子機を使うと、使った側の頭の中がしびれるような痛みがあるという方からメールを頂いたこともあります。


携帯電話の中継用の電波塔から発せられる電磁波の被害が、日本でもすでに出ています。電波塔の近くに住む人が電波塔ができてから視力の低下、聴力の低下、めまい、動悸、手足のしびれ、思考力、集中力などの低下、首や脇の下のリンパ節の腫れなどの症状を訴えています。その他にも、電波塔の近くに生えている草花に奇形のものが相当数あるそうです。電波塔の近くに住んでいる方々は、携帯電話を使用していなくても携帯電話による電磁波の影響を四六時中受けています。スウェーデンでは、子供達の通う幼稚園や小学校の近くにある電波塔の撤去などを進めているそうです。電力会社が勧めているオール電化住宅では、IH調理器を使うことになりますが、IH調理器は強い電磁波を発しています。オール電化住宅に住む子供さんへの影響も心配です。


アスベストを吸い込むことで発症する中皮腫のように、電磁波過敏症も携帯電話などが発する電磁波が原因だと特定できれば簡単なのですが、現在の科学では電磁波が原因と特定することが難しいのが現状です。そして、日本では国が電磁波は安全という立場に立っていること、電磁波は目に見えず、知らない内にじわじわと健康を害するため、原因を特定するのが困難なことを良いことに、メーカーは子供たちにも使わせるように仕向けています。ダイオキシンやアスベストでもわかるように日本の対応は非常に遅く、被害や犠牲者がかなり出ないと腰を上げません。ですからできるだけ使わないようにすることがベストな選択だと思います。



●牛乳
牛乳のことは今までコラムでたくさん書いてきましたが、最近では『病気にならない生き方』(新谷弘実著・サンマーク出版)で牛乳やヨーグルトが腸に悪いことが紹介されています。健康な人の腸はピンク色でシワなどがあまりありませんが、牛乳やヨーグルトを飲んでいる人の腸はドス黒く、シワがあり、ケイレンを起こしている腸もあります。腸は、身体の中で最大の免疫器官といわれています。その重要な免疫器官が牛乳やヨーグルトによって痛めつけられていては免疫器官の役割を果たせません。牛乳は、あくまでも牛の赤ちゃんの飲み物です。人間の赤ちゃんも生まれた時には歯もないし、胃腸も完全に出来上がっていないためにお乳を飲みます。牛の赤ちゃんでも同じです。そのお乳を乳首から直接飲むのですから栄養も壊れていないし、劣化もしていませんからお乳だけで過ごすことができます。日本で市販されている牛乳は、牧場で採取されて工場に運ばれ、ほとんど130℃で2秒間殺菌して作られた超高温殺菌牛乳ですので、有用な菌や栄養素が壊れています。その為に、ヨーロッパなどの酪農先進国では有用菌や栄養素の破壊を最小限にするため、65℃で30分間加熱殺菌する低温殺菌牛乳が売られています。しかし、日本では製造の効率化のために超高温殺菌をしています。牛乳1リットル中には、バター大さじ4杯もの脂肪が含まれているために肥満、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などになる可能性もあります。有用な菌もなく、栄養価は低く、高脂肪の牛乳を健康のためにと毎日お子さんに飲ませる必要はありません。アメリカでも牛乳は身体に悪いということで豆乳が売れています。アメリカで豆乳を広めた「ホワイト・ウェーブ社」があります。この会社が「シルク」という豆乳を売り出したのが1997年です。その年の売上は約7億2000万円でしたが、2001年の売上は96億6000万円にも急成長しています。これほど豆乳が売れるのは、やはり牛乳があまり健康に良くないことがわかってきたからだと思います。お子さんを危険から守りたいのであれば、できるだけ牛乳を飲ませるのを止めて下さい。



●合成化学物質
2003年にアメリカ環境保護局は、化学物質が子どもに与える危険性評価の指針案をつくりました。大人に比べて子どもは化学物質による影響が大きく出るため、将来、がんになる危険性が大人に比べて2歳未満の胎児や乳幼児は10倍、2〜15歳では3倍になることが動物実験や、広島、長崎の被爆者のデーターなどをもとに導き出したことでわかったそうです。子どもは代謝や解毒、排出機能が未完成で、大人よりも化学物質の影響を受けやすいことがわかっています。特に乳幼児は、脳の関門が形成されていないため、有害な食品を摂ると脳に有害物質が入ってしまいます。


合成化学物質を摂ると、体内で大量の活性酸素が発生することが同志社大学名誉教授の西岡 一氏の実験でわかっています。すしや刺身を食べる時に使うワサビのツンとくる成分、「イソチオシアン酸アリル」も天然のものは活性酸素を消しますが、合成のものは活性酸素を発生するそうです。活性酸素は病原菌を殺すのに必要なものですが、合成の化学物質に曝されている現代では、必要以上の活性酸素を体内で発生させるような環境になっています。必要以上の活性酸素は、細胞を傷つけるために良くありません。特に子供は新陳代謝が盛んですから、細胞が傷つく可能性が高くなります。韓国でも、食品添加物が添加されているお菓子をアトピーの子どもが食べると、アトピーが悪化するという「お菓子の恐怖」というテレビ番組が反響を呼んだそうです。(朝鮮日報・2006年3月11日・japanese.chosun..com)一般のスーパーやコンビニで売られている食品が安いのは、化学合成された添加物を使用しているからできるものです。


元・化学品会社に勤務されていた河野修一郎氏が書かれた、『くらしの中の化学物質汚染』(講談社)の中に「そもそも、化学物質はすべて有害なのだ。売れて、金になるから有用だというその発想は化学会社のものだ。しかし、そこがまちがっている。なぜなら、化学物質が市場に出廻る道順の第一歩は、まず新しい化学物質が実験室で出来ることなのだ。そのことがすべての始まりで、それからさて、これをどう売ろうか、となる。化学会社は多少の欠点があっても長所を押し立てて売ってしまう。医薬も農薬もその他の化学物質も同じである。人々がそのことに気づかない限り、化学物質は人間を含むすべての生物を蝕みつづけるだろう。それにしても、有用な化学物質がなぜ有毒なのか。その毒性はなぜ隠されるのか。その理由は、化学物質が人類の錬金術に関わる物だからだ。」(『くらしの中の化学物質汚染』 河野修一郎著・講談社)と書かれています。このような毒性のある合成化学物質の毒性に気づく人が増えたのか、元・食品添加物の営業マンだった方が書かれた『食品の裏側』(阿部 司著・東洋経済新報社)という本が売れているそうです。


安く・大量につくるには、有害な食品添加物に頼らざる得ないようです。しかし、その代償に有害なものを体外に出そうとして起こる、アトピーや喘息・花粉症などの病気に苦しむ小さな子ども達が増えています。子供の健康のためにできるだけ合成化学物質を使ってつくられたものは使わないようにした方が良いようです。



●食油・マーガリン
皆さんは、植物性の食油の方が動物性油脂よりも身体に良いと思われていると思います。だから、天ぷらや炒めものをつくる時には、大豆油やオリーブオイル、ひまわり油などを買われていると思います。しかし、どんな油(脂肪)を摂ったら一番がんを起こしやすいのでしょうか?カナダのオンタリオ大学で、10種類の油脂をラットに与えて見るという実験をおこなった結果があります。意外なことにひまわり油や綿実油、オリーブオイルなどの植物油を与えられたラットの方が、バターやラードなどの動物性油脂を与えられたラットよりもがん発生率が高かったという結果でした。がん発生率の高い順に書きますと、ひまわり油、綿実油、オリーブ油、コーンオイル、大豆油、ラード、バター、獣油、ココナッツ油、そして一番発がん率が少なかった油が菜種油でした。いままで、動物性油脂は動脈硬化や心臓病を起こすとして敬遠されていましたから、この実験は意外なものでした。では、どうして動物油脂よりも植物油の方が発がん性が高いのでしょうか。その答えは、油の製造方法にあります。一般に販売されています食油は、酸化を防ぐために脱臭、漂白、熱処理、アルカリ精製などの精製処理がされます。その精製処理する過程で、有害なトランス脂肪酸というものが油に発生してしまいます。このトランス脂肪酸は細胞の中に入り、細胞膜や細胞自体の働きを狂わせ、ビタミンなどの栄養を破壊しています。現在、おこなわれている製油方法では、人体に必要とされる栄養素のほとんどが破壊されてしまいます。


大手合成洗剤メーカーが販売する問題の食油もあります。トクホ(特定保険用食品)の付いているものです。この食油の主成分は、合成化学物質のジアシルグリセロールです。この主成分が、厚労省の実験で発がん促進作用があることが確かめられました。この油はがんを促進させる特定不健康食品です。それなのに、厚労省はトクホの指定を取り下げようともしません。もう一つ、食油には原料の問題もあります。高オレイン酸大豆油以外の油は、遺伝子組み換え原料が使われていても、パッケージなどへの表示はしなくてよいことになってます。ほとんどの食油は、遺伝子組み換え原料を使ってつくられていると思われますが、表示がないため消費者には選ぶ権利がないのと同じです。マーガリンは、大量のトランス脂肪酸を多く含む上に、腐りません。普通、食品は傷むのが当たり前で、保管するにも冷暗所や冷蔵庫などに入れて保管します。そうしないと腐ってしまいます。しかし、マーガリンは窓辺に置いていてもまったく腐りません。それも2年経過しても腐らなかったそうです。腐らない食品なのに、スーパーなどではもっともらしく冷蔵庫に入れて販売しています。それにしても腐らない食品とは、いったいどんなものなのでしょうか。液体の油に水素を添加してゆけば固まります。そのまま水素添加を続けると、プラスチックになるそうです。朝食がパン食の人達は、マーガリンというプラスチックを朝、食パンに塗って、骨粗しょう症の原因の1つであるコーヒーや高脂肪の牛乳を飲んで、トランス脂肪酸を含む食油でコレステロールの多いハムや卵を調理して食べています。朝食がパン食の人に病人が多いというのも、もっともな話だと思います。このマーガリンと同程度のものが、ショートニングです。ショートニングは、クッキーなどのお菓子に多用されています。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすということで、オランダではトランス脂肪酸を含む油脂製品の販売を禁止しました。デンマークでは、限度以上のトランス脂肪酸を含むものは発売が禁止されました。アメリカでは、2006年1月1日より食品にトランス脂肪酸の含有量を表示することが義務づけられました。お子さんの健康を気にされるのなら、このように安いからとスーパーで危険な食油やマーガリンを買わずに、圧搾絞りで精製をしていない植物油脂や天然のバターを購入し、使って下さい。そして、ショートニングやマーガリンを含まないお菓子を与えてあげて下さい。


自然(神)が創造したものは、人にとって危険であれば恐いと思う心(高いところは怖いと思うような感覚)や不要(大便など)なものは嫌な臭いがあるなど、人が嫌うイヤな感覚や臭いとか色がついていて人は敬遠します。しかし、人工的につくられたもの(環境ホルモンなどの合成化学物質や電磁波など)には、良い香りなどが人工的につけてありますから、人がイヤだと思う感覚や嫌なニオイなどのサインがありません。そのため、有害だとは思わずに使用してしまいます。長期間使っているとジワジワと人の健康を蝕み、ある日突然、発症して苦しむようになります。国は良い商品には認定マークなどを付けますが、人の健康を害する合成化学物質を使用してつくられている商品や電磁波には、有害マークを付けようとはしません。そのため、普通の人は現在売られている商品に悪いものはないと思っています。しかし、列記したように人にとって良くない商品はたくさん販売されています。良い商品に良いというマークを付けるよりも、人や環境を害するものに有害マークを付けるようにする事の方が、病気や環境悪化を防ぐことができます。



耐震偽装で有名になったマンション販売会社などと同じように、消費者の安全や環境保護のことはほとんど考えてつくられていない商品は、実際にはたくさんあります。しかし、国やマスコミは天下り先や広告主である大手企業にとって都合の悪いことは、よほどのことがない限り、一切公言しません。ダイオキシンやアスベストなどのように、人や環境に悪いものを国やマスコミが隠しておいて、被害が出て大きな騒ぎになるまでは手を打たずにいることが将来、日本を担ってゆく大切な子どもの健康を害し、子どもの住む生活環境・自然環境を悪化させることに拍車をかけます。昨今、日本では、企業はお金を儲けることだけ、国はその企業を守ることだけを考え、人の健康や環境保護のことは二の次になって、子どもの生活環境を危険にさらす元凶となっています。このような言い方をすれば語弊のあることはわかっていますが、年間、1回起こるか起こらないかわからないような通学路や校内での事故にも目を向けるのも確かに重要だとは思いますが、それよりも、身の回りにある携帯電話や合成洗剤、食品添加物などの物によって白血病、がん、アトピー、花粉症、喘息、川崎病、脳症、化学物質過敏症、電磁波過敏症などで病気になったり、その病気で命を奪われたり、その病気の後遺症で一生苦しむ子ども達の方が圧倒的に多いのですから、通学路や校内に注意を向ける以上の注意が必要だと思います。ですが、ほとんどの人は目を向けません。テレビコマーシャルをしているような大きい企業が悪いことをするはずがないと、消費者が勝手に思い込んでいるためです。ジワジワと子供の命を蝕む有害で危険ものは、通学路や学校よりもむしろ普段の生活環境の方に多くあります。


「損か徳か人間の物差し、嘘か誠か仏様の物差し」相田みつお





エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎
2006年3月
 
 
 
引用・参考文献
消費者リポート 第1283号 2005年1月17日
『化学物質、放射線物質の発がん危険性、赤ちゃんは10倍』アサヒ・コム 2003年3月4日
『相田みつお作品集』相田みつお著・(株)而今社
『続 だからせっけんを使う』船瀬俊介著・三一書房
『さらば、かぜ薬』臼田篤伸著・三一書房
『今年はどうする?インフルエンザ』母里敬子監修・ジャパンマシニスト
『医者には聞けないインフルエンザ・ワクチンと薬』母里敬子・山本英彦・浜 六郎監修・ジャパンマシニスト
『医療が病をつくる』安保 徹著・岩波書店
『危険な油が病気を起こしている』J・フィネガン著・今村光一訳・解説・中央アート出版社
『食べるな危険』日本子孫基金・講談社
『健康ビジネスで成功を手にする方法』ポール・ゼイン・ピルツアー著・白幡憲之訳・私には夢がある
『【社説】アトピー誘発する食品添加物』 朝鮮日報・2006年3月11日(japanese.chosun..com)
『食品の裏側』 阿部 司著・東洋経済新報社
『くらしの中の化学物質汚染』 河野修一郎著・講談社



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