家の中や身の回りの化学物質 


今、家の中にどれほど化学物質があるのでしょうか?
抗菌処理製品、家庭用殺虫剤、カビ取り剤、衣料用防虫剤、消臭剤、ペットの首輪、掃除機の紙パック、 防カビ剤、防腐剤(クレオソート油)、薫煙剤、トイレの芳香剤・消臭剤・殺菌剤、薬用石けん、制汗剤、 抗菌加工のシーツ・シャツ、防臭加工ソックス、シロアリ駆除剤(クロルデン)、 車の中の芳香剤や防かび剤など沢山の化学物質に囲まれて過ごしています。 これらの化学物質のほとんどははなくても何一つ不自由をしない物ばかりです。 今や家の中や身の回りは不必要な化学物質によって高濃度に汚染されています。

家庭内に氾濫している化学物質などによって化学物質過敏症、アトピー、 花粉症やガンなどの現代病に悩む人達が毎年、増え続けています。 こうした化学物質の製品には、その成分すら表示してありません。 なぜなら、これらを取り締まる法律がないためで、 これらの製品の安全性はまったく保証されていません。
特に車の中は狭いううえに機密性が高く換気も悪いうえに、 夏などは高温になりますので芳香剤の揮発が高まり車の中は高濃度に汚染されます。 なくてもいいもので安全性の保証されていない化学物質物を、 身の回りになるべく置かないようにして安全な空間を確保して下さい。 代表的な商品の危険性を書いておきます。
 
スプレー式殺虫剤
スプレー式の殺虫剤のほとんどがピレスロイド系の殺虫剤を使用しています。
ピレスロイドは除虫菊に含まれているピレトリンに似た物質を化学合成したものです。
ピレスロイド化合物は目や鼻・のどなどの粘膜を刺激します。頭痛、めまい、胸のむかつき、 嘔吐、耳鳴りなどや、視力低下、意識混濁、全身けいれん、血圧上昇、 肺水腫などになる可能性がああります。 免疫毒性や突然変異性もあるのではないかと言われています。

みなさんはスプレー式殺虫剤の「使用上の注意」を読まれた事はあるでしょうか? こんなふうに書いてあります。「6畳当たり約5秒間。噴射中、噴射する人以外の入室を避け、 噴射後室内の空気を外気と交換後入室して下さい。又噴霧気体を直接吸入しないでください。 規定時間(秒)以上噴射しないでください。」などと書いてあります。 これほどのことをしなければ安全は保証できないことになります。 それほどこの手の殺虫剤は危険なのです。 この注意書き通り実行されている方はおられるのでしょうか。 この殺虫剤は数時間経っても室内に残留しています。なるべく使用しないようにしましょう。
 
電気蚊とり器・蚊とり線香
これらも、ピレスロイド系の殺虫剤を使用してあります。 電気蚊とり器は臭いが少ないので長時間使ってしまいがちです。 使用時間が長い分、殺虫剤を多く吸い込みます。こんなものを毎日吸い続けていると、 化学物質過敏症になる恐れがあります。 電気蚊とり器に対して、 蚊とり線香は臭いが強いために長時間使用していると目やのどが痛くなったりします。 この欠点があるために短時間しか使用しない分、電気蚊とり器よりはベターな商品といえます。
 
衣類用防虫剤
衣類用防虫剤はナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレスロイド系、樟脳が主流です。 樟脳を除くこれらの化合物は発ガン性があり家の中を高濃度に汚染するばかりか、 防虫剤のしみこんだ服を着ていれば否応なく防虫剤を吸い込みますので非常に危険です。
パラジクロルベンゼンは白内障を起こすおそれもあります。 そして、学校などのトイレにぶら下げてある丸い玉の芳香剤もパラジクロルベンゼンで出来ています。 狭いトイレで小さな子供が発ガン性の強い気体を吸い込むことは非常に危険です。 これは、なくてもいいものなので置かないようにして下さい。

最近の防虫剤は臭いのないものが主流になってきています。 これが、ピレスドイ系の化合物です。この殺虫剤の特徴は臭いがないことです。 ナフタリンやパラジクロルベンゼンなどはきつい臭いがあるので、 着る前に一日くらい干して臭いを飛ばして着るので殺虫剤をあまり吸い込みませんが、 ピレスロイド系は臭いがないので服を出してすぐに着てしまいます。 こうなると服にしみ込んだ殺虫剤をたっぷり吸い込むことになってしまいます。 臭いがないから安全なように思いがちですが、 臭いがなくても毒性(免疫毒性、突然変異性など)は臭いのあるものとほぼ変わりません。 臭いがないだけに空気が汚染されていることにきずかないのでより危険なものといえます。
 
掃除機の紙パック
最近の掃除機用の紙パックは殺虫剤をしみ込ませてあります。 いわゆる抗菌加工と言われるものです。 掃除機をかけるたびに殺虫剤を部屋中にまき散らせることになります。 この紙パックに使用されているのもピレスロイド系や有機リン系の農薬成分です。
日本消費者連盟関西グループと大阪大学理学部助手の植村振作氏たちの実験によれば、 抗菌加工された紙パックを使用して掃除機をかけて室内の空気を採取して調べてみたところ、 農薬成分のダイアジンが、 1立方メートル当たり37マイクログラムという高濃度で検出されました。 掃除機に入ったダニなどは蓋を開けないかぎり掃除機からはでないので、 抗菌加工された紙パックは不必要です。 農薬の成分はアトピー性皮膚炎や喘息を悪化させます。 抗菌グッズは使用しないようにしましょう。
 
抗菌加工や殺虫剤と言えば聞こえはいいのですが、ほとんどが農薬成分からできています。 商品に抗菌加工されたボールペンがありますが、 抗菌加工と書いてあるからなぜか安全なものと思いがちです。 でも、農薬加工商品と書かれていたら、みなさんは使いますか? おそらく誰も使わないのではないでしょうか。
 
芳香剤
芳香剤は薬事法などの法規制外の商品なので成分や安全性はまったく解っていません。 また、未知の化学物質を使用している可能性があり、後でどんな症状が出るかわかりません。 化学物質過敏症などの原因になる可能性もあります。 車の中はりんごや活性炭などを使用し、 室内はハーブなどの自然の物を使用すれば安全性は高くなります。
 
エコロジカル・ヘルシーショップ三友 檜垣史郎

参考文献
「暮らしの安全白書」学陽書房
「地球を救う133の方法」家の光協会
「アトピー性皮膚炎はこわくない」三一書房


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